2021年 3月 5日 (金)

最下位・広島が「浮上」する条件 ジョンソンは「勤続疲労」...巨人元コーチの分析

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   プロ野球の広島がリーグ最下位に沈んでいる。2020年8月24日時点でチームの借金は「4」で首位・巨人とは7ゲーム差付いている。シーズンの半分近い54試合を消化し中盤戦に入っている広島。今後、終盤戦にかけて上位浮上、逆転優勝はあるのか。J-CASTニュース編集部は、巨人で戦略コーチを務めた野球解説者の橋上秀樹氏(54)に今シーズンの広島を分析してもらった。

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不調ジョンソン「年齢的に老け込む年ではないが...」

   広島は8月21日から本拠地マツダスタジアムで首位・巨人を迎えて3連戦に臨み3連勝を飾った。初戦はルーキー森下暢仁投手(22)が8回5安打1失点の好投を見せ、第2戦はエース大瀬良大地投手(29)が気迫の投球で快勝。第3戦はプロ3年目の遠藤淳志投手(21)が7回5安打1失点と巨人打線を抑え込み接戦をものにした。

   先発陣の踏ん張りで巨人相手に3連勝と明るい兆しが見えてきた広島。その一方でクリス・ジョンソン投手(35)が開幕からいまだ勝ち星が付かず、チームの不安材料のひとつとなっている。橋上氏はジョンソンの不調に関して「勤続疲労」を要因のひとつに挙げ、広島投手陣について次のように言及した。

「先発陣でいえばジョンソンの不調は大きい。昨シーズンは11勝8敗で防御率が良かった。今シーズンはなかなかゲームを作れない試合が多く、そうなると中継ぎ投手の負担が大きくなる。年齢的に老け込む年ではないが、気持ちを含めての勤続疲労があると思います。加えて一岡投手、今村投手などリーグ連覇していた時に中継ぎとして踏ん張っていた投手が、軒並み調子が上がってこないのが現状の成績に結びついている」(橋上氏)

   広島先発陣の中でひと際輝きを放っているのが森下だ。新人ながら開幕から8試合に登板して5勝2敗、防御率2.14をマークしている。橋上氏はシーズン前から森下の実力を高く評価しており、2ケタ勝利の可能性にも言及していた。

「森下投手の存在がプラスアルファになっていない」

「広島の場合、投手の立て直しが急務となります。その中で森下投手はしっかりと投げていてチームの戦力になっている。本来ならば新加入の森下投手はチームのプラスアルファとして考えたかったところだが、不調の選手の穴埋めになってしまっているのが残念ですね。チーム全体から見たら上積みがないので森下投手の存在がプラスアルファになっていない。広島の投手陣がここまで調子が上がらないとは思ってもみなかったので、難しいところですね」(橋上氏)

   リーグ5位のチーム防御率に対し、チーム打率はリーグトップを誇る。チーム得点は首位・巨人の「240」と比較しても遜色のない「237」。広島の打撃陣についてそれほど不安はないという橋上氏は「これは内部のことなので分かりませんが」と前置きした上で広島のチーム状況に関して次のように言及した。

「今まで投手が良かったので腰を据えて攻撃して、腰を据えて野球が出来たものが、いくら点を取っても点を取られるという考えが悪い意味でチーム内に広がってしまい、落ち着いて野球が出来ていない状況かもしれません。投手陣の立て直しがうまくいかないと、ここまで踏ん張っていた攻撃陣まで崩れてしまう可能性もあります。そうなるとチームは一気に崩壊してしまう。ここは佐々岡監督の手腕の見せ所だと思います」(橋上氏)
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