2024年 4月 24日 (水)

バファローズポンタが野球ファンに愛されるワケ 「負けてもほんわか」担当者が込める思い

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「生きろ!」「俺も頑張るからポンタも頑張れ」

   だが、試合後に投稿されたイラストに描かれていたのは、ひどく痩せこけたバファローズポンタの姿だった。試合前のイラストでは「ファイト!」と意気込んでいただけに、その変貌ぶりに「こんなゲッソリポンタは初めて見た」「瀕死やないかい...」と戸惑うファンの姿もあった。

応援初日(2016年4月9日)の大敗時に投稿されたイラスト。すっかり痩せこけている(ロイヤリティマーケティング提供)
応援初日(2016年4月9日)の大敗時に投稿されたイラスト。すっかり痩せこけている(ロイヤリティマーケティング提供)

   なぜ、「悲しみ」を正直に伝えるイラストにしたのか。柴田さんは次のように語る。

「チームが負けたらしょんぼりするし、勝ったら意気揚々と(球場から)帰る。『バファローズを応援する』というスタンスを表現するとき、普段の野球ファンの行動や心理となるべくリンクしたものにしたいと考えていました」

   その後もチームは振るわず3連敗。0-10で負けた4月10日には暗がりで膝を抱え、0-4で負けた4月12日には頬に手を当て叫ぶバファローズポンタのイラストが投稿された。

   しかし、なかなか勝てないチームの成績と反比例するように、バファローズポンタのツイートが「切なすぎる」と野球ファンの間で話題に。「生きろ!」「俺も頑張るからポンタも頑張れ」など応援の声が寄せられ、ついには「そろそろ喜んでるポンタくんが見たいんや...」と「バファローズポンタのための勝利」が望まれるまでになっていた。

   そして迎えた4月13日の北海道日本ハムファイターズ戦。主軸・糸井嘉男選手(当時)がチームのシーズン初ホームランを放つと、延長10回に小田裕也選手がタイムリーを打ち、サヨナラ勝ち。試合後に投稿されたのは、両手を広げ、感動の涙を流すバファローズポンタの姿だった。

2016年4月13日、3連敗のちようやく勝利した際のイラスト。涙を流し、喜びを爆発させている(ロイヤリティマーケティング提供)
2016年4月13日、3連敗のちようやく勝利した際のイラスト。涙を流し、喜びを爆発させている(ロイヤリティマーケティング提供)

   待ち望んだバファローズポンタの笑顔。ファンは「本当によかった・・・」「我が事のように嬉しい」と喜び、ツイートは1万リツイートを超えた。柴田さんは「当時は『こんなやり方でいいのかな』と疑心暗鬼になっていたところで、ようやく『勝ちのイラスト』を出せた。皆さんの共感を得られたことで『これでいいんだ』と思うことができました」と振り返る。

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