2024年 4月 26日 (金)

中国選手が日本人ボクサーに「反則連発」投げ技も 世界王者怒り「事故が起きても不思議じゃない」

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   プロボクシングの元WBO世界フライ級王者・木村翔(33)が2021年12月18日、中国・武漢市でエキシビションマッチを行い、中国人格闘家・玄武と対戦した。試合は玄武が木村に蹴りを入れ、投げ飛ばすなど「反則技」を繰り返し大荒れ。結果は玄武の2回KO勝利となったが、玄武のラフファイトが中国で物議をかもしている。

  • 木村翔選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
    木村翔選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
  • 木村翔選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)

試合直前にルール変更

   試合は1ラウンドから荒れ模様だった。サウスポーの玄武は、木村との距離が縮まると容赦なく突き飛ばした。ラウンドの中盤には玄武が木村の足を引っ掛け倒しにかかるシーンもあり、セコンドがレフェリーにクレームを付けるもレフェリーが注意を与える様子はなく、試合はそのまま続行された。

   そして迎えた第2ラウンド。開始早々のクリンチの際に玄武が木村の足をかけて転ばせ、尻もちをついた木村が立ち上がった時だった。玄武が木村の腰に腕を回し、そのまま抱え上げると頭からキャンバスに叩きつけた。すかさずセコンドがリングに入って試合をストップ。玄武は倒れ込む木村を横目に右腕を挙げて観客にアピールした。

   試合の模様は中国メディアでも大きく取り扱われ、「新浪体育」は武漢で行われた茶番劇が衝撃を与えたとし、試合のルールが主催者によって直前に変更されたことなど詳細に伝えている。

   記事によると、試合は当初ボクシングルールで行われる予定で木村陣営もその上で契約にサインした。ところが試合直前になって主催者から「中国カンフー対ボクシング」の形式で開催することがアナウンスされた。木村陣営にも通達したというが、英語だったため木村が理解していたかは不明だとしている。

現役世界王者「事故が起きても不思議じゃないぞ」

   木村は17年7月に中国でゾウ・シミン(中国)の持つWBOフライ級王座に挑戦し、11回TKOでベルトを奪取した。08年北京五輪、12年ロンドン五輪の金メダリストで国民的英雄のゾウを破ったことで中国での木村の知名度は飛躍的に上がり、日本人アスリートとして卓球の福原愛さんに次いで有名だとされる。それだけに今回の試合は中国で大きな注目を集めていた。

   頭からキャンバスに叩きつけられ大事故につながりかねないラフファイトは日本のボクシングファンの間でも話題となり、現役の世界王者から怒りの声が上がった。

   WBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人(28)は、19日にツイッターを更新。試合の動画を添付し「木村翔さんの中国でのエキシビションマッチの映像見たけどなにこれ。足掛けて倒すのはまだ1万歩譲っていいとして、最後の抱え込んでマットに叩き落としたやつなんなの。事故が起きても不思議じゃないぞ」とのコメントを投稿した。

   その一方で、再三にわたって反則技を受けた木村は「大人の対応」に終始した。

   20日にツイッターを更新し、「中国でのエキシビジョンご心配おかけしました。幸い怪我もなく、身体に異常はありません。ただ世界中どんな国でも悪い人もいれば、いい人もいる。誠実な人もいれば、ずるい人もいる。この件で中国人を嫌いにならないで欲しい」とメッセージを送った。

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