2024年 4月 17日 (水)

根尾昂の投手転向は「ある意味プレッシャー」 元中日エース指摘「ラストチャンスと思うしかない」

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   プロ野球中日の元エースで野球解説者の川上憲伸氏(46)が2022年6月18日にユーチューブを更新し、野手から投手に転向した中日・根尾昂選手(22)の投手としての可能性に言及した。

  • 根尾選手(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
    根尾選手(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
  • 根尾選手(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

「まさかのピッチャーということでビックリ」

   スポーツ紙などの報道によると、中日の立浪和義監督(52)が6月13日に今後根尾を投手主体で起用していく方針を示唆し、投手登録に変更することを明らかにした。

   根尾は20日時点で本塁打なしの打率.205、4打点。投手としては5月に2試合救援で登板しMAX150キロの速球を披露した。6月19日の巨人戦では4点ビハインドの9回2死からマウンドに上がり、プロ最速となる151キロをマークするなどして4番・岡本和真内野手(25)を空振り三振に仕留めた。

   川上氏は根尾の投手転向について「根尾選手はてっきりショートでいって守備をすごく訓練していくのかと想像していた」とし、「まさかのピッチャーということでビックリしました」と驚きを隠さなかった。

   そして「今のピッチングスタイルは難しいと思いますね」と指摘する一方で、根尾が中学、高校時代に投手の経験があることからけん制やフィールディング、クイックなどはプロのレベルに達しているとの見解を示し、投手として今後取り組むべき課題を挙げた。

「特徴的な変化球を持ってないといけない」

「ピッチャーは球が速ければいいとか回転がいいとかそれだけではない。バッターがどう感じるかに問題がある。僕も150キロはあまり出なかったピッチャーですから150キロがマウンドですぐ出るのはうらやましい。そうなるとピッチャーが出来ると思いたくなる。だけど150キロを155キロ、150キロ後半に見せるところに今後努力が必要かなと思う」

   さらに変化球の必要性を指摘し、「リリーフをするとすれば飛び抜けた変化球が必要」との私見を述べ、次のように続けた。

「特徴的な変化球を持ってないといけない。これを探していくのは難しい。本当に難しい。ひとつ球種を増やすだけでも良いピッチャーが相当苦労する。もともと習っていたカーブやスライダーのスラーブが重要になってくる。そこのリリースポイント、腕の振りがストレートと一緒になってくるか。色々問題が出てくると思う」

根尾「よし、やるかという気持ち」

   スポーツ紙などの報道によると、15日にバンテリンドームで行われた全体練習に投手転向後初めて参加した根尾は「よし、やるかという気持ち」と心境を明かしたという。

   川上氏は「僕が根尾君であればピッチャー転向はある意味プレッシャーですよ。最後かと。球団に残ることはこれで失敗したら(次は)ないと」と自身に置き換えて語りながら持論を展開した。

「ただ来年ピッチャーとしてのチャンスがある。今年アカンかったらだめだぞと。そういうわけにはいかない。来年に期待されている。今年は結果と経験を積んでいく段階。プロ野球選手としての体は仕上がっていると思うが、ピッチャーとしての体を作ることに自分だったら集中していく。ラストチャンスと思うしかないですよね」

   チームはセ・パ交流戦明けの巨人3連戦で2勝1敗と勝ち越し。21日からは本拠地バンテリンドームでリーグ首位のヤクルトとの3連戦を予定しており、初戦は小笠原慎之介投手(24)が先発のマウンドに上がる。

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