2024年 5月 2日 (木)

撮り鉄「痛え!押すな」「撮れねえだろ!」 1日限りの列車めぐり複数駅で罵声...SNSで報告相次ぐ

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   国鉄時代を再現したリバイバル急行「鷲羽(わしゅう)」を撮影しようと、多数の鉄道ファンが兵庫県姫路市内のJR姫路駅などに集まり、一部のファンが互いに罵声を浴びせるなどの騒ぎがあった。

   ツイッター上では、駅員の注意を無視して撮り続けるケースもあったとの報告も出ている。JR西日本では、「大きなトラブルはなかったが、ルールは守っていただきたい」と取材に話した。

  • 姫路駅に停車したリバイバル急行「鷲羽」(写真は、あかね管理部@maibara223keiさん提供)
    姫路駅に停車したリバイバル急行「鷲羽」(写真は、あかね管理部@maibara223keiさん提供)
  • 姫路駅に停車したリバイバル急行「鷲羽」(写真は、あかね管理部@maibara223keiさん提供)

「あー、痛え! 押すな」「ヤバい、ヤバい、ヤバい」

   オレンジ色と緑色のツートンカラーが鮮やかな車体に「鷲羽」とヘッドマークが入った電車が、姫路駅のホームに停車している。その前に、カメラを持った鉄道ファン20人以上が群がって、盛んにシャッターを切っていた。

   鷲羽は、瀬戸大橋の開通で廃止された宇高連絡船とともに、1960~80年まで四国と関西をつなぐ役割を果たした。今回は、JR西日本と岡山県が手がける観光企画「岡山デスティネーションキャンペーン」の一環として、2022年9月4日に、1日限りの団体臨時列車の形で特別に復活した。

   旧国鉄時代に製造された115系車両(6両編成)を使って鷲羽を再現し、姫路駅と岡山県玉野市内の宇野駅間を往復した。姫路駅では、朝、夕の2回、鷲羽がホームにお目見えした。

   ところが、姫路駅では、鉄道ファンの一部が互いに罵声を浴びせ合って険悪な雰囲気だったと、動画や写真が次々に投稿された。

   「あー、痛え! 押すな」「ヤバい、ヤバい、ヤバい」。それらの動画を見ると、場所取りをめぐって、鉄道ファン同士が罵声を飛ばし、駅員らがアナウンスで「下がって下さい」などと呼びかけている。

「後ろの人も撮れないので、ルール守ってやって下さい」
「黄色い点字ブロック内側まで下がって下さいね。後ろの方、みんな撮れないので、下がって下さい」

   それでも、注意を聞かないファンもいるのか、笛が吹かれて、「線路に落ちますよ」「危ないよー」との呼びかけが行われた。「撮った方は、下がって下さい。それがマナーだと思います」との苦言まで出た。

「姫路、網干両駅でも、駅係員が適切にお声かけを行った」

   また、鷲羽が止まった兵庫県姫路市内の網干(あぼし)駅でも、同様な騒ぎがあったようで、その様子を撮った動画も投稿された。

   停車場所と反対側のホームにも、鉄道ファンが集まり、撮影をめぐって罵声が飛び交った。「下がれよ! 前が下がって、撮れねえだろ!」と手を振って威嚇するようなファンの姿もあった。

   ツイッター上では、ファンの一部が駅員の注意を無視した、脚立を担いだ人が走ってきて怖かった、ぶつかっても謝ろうとしなかった、といった不満の声が漏れていた。警察官の姿も見られたとの報告もあった。

   何かトラブルが起きたのかについて、JR西日本の近畿統括本部は9月6日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように答えた。

「姫路、網干両駅でも、駅係員が適切にお声かけを行っており、大きなトラブルはなかったと認識しています。警察の方には、観光列車も発着しましたので、巡回協力をしていただきました。トラブルで警察が出動したことはありません」

   鉄道ファンが姫路駅などに多数集まったことで、鷲羽などの運行に影響はなかったとしている。

「イベント列車に期待していただくことは喜ばしいことです。お客様に満足してもらい、安全に利用していただくため、ルールは守っていただきたいので、ご協力をいただければと思っています」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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