2024年 4月 30日 (火)

内紛、釈明、活動休止...「暴露系インフルエンサー」に異変 「正義のヒーロー」の実像は?当事者が告白する

暴露系という職業「絶対にやめた方がいい」

   とはいえ、ハイリスクな職業のようだ。

   弁護士からの内容証明、自宅や家族への怪文章、脅迫とトラブルの芽は絶えず、非はなかったものの警察から事情聴取を受けた過去もある。

   その上、動画配信者は「ユーチューブの規約が神様」。「僕ほどストライク(ガイドライン違反)を受けた人間はいないっていうくらい受けてますね」と自虐する。

   アカウント停止寸前までいった時期もあり、「かなり過激なものや時代にそぐわないもの、不適切な発言をしているものは非公開や削除にしています」と対応を迫られた。

   考え方も徐々に変化している。過激な動画の視聴数が以前より伸びない傾向があり、「もう時代じゃないんだなって、自分は時代錯誤なんだと思い始めている」「批判される一方ですし、暴露系コンテンツはいつか規約と時代によって消えるのではないか」と危機感を強めている。

   「1、2年前からかなり過激なものからまろやかなものに移行しております」と方針転換もしている。

   暴露系という職業を人に勧められるか質すと、「絶対にやめた方がいい。これは大々的に書いてください」と強調した。理由は「人(ひと)人気がつかないから」。

   暴露系、炎上系動画はコンテンツ自体に「魅力」があり、発信しているインフルエンサーには「ファンがついているように見えてほとんどついていない人ばかり」との持論だ。

   Kimonoちゃんは長年継続してきた土壌に加え、音楽も武器にしているためファンが一定数いるが、インフルエンサー自身に魅力や才能がないと難しいという。

「例として、ニュースのユーチューブチャンネルって乱立しているじゃないですか。その中で圧倒的に人気があるのが超大手のテレビ局ではなくてテレ東さん。豊島晋作キャスターのキャラクターが立っていて、豊島さんに人気がある。ユーチューバーよりユーチューバーしている。豊島さんみたいな人がバンバン出てくるのは無理でしょう」
テレ東BIZのユーチューブチャンネルより
テレ東BIZのユーチューブチャンネルより

   【予告】連載の第二回は、投稿動画を理由に名誉棄損で逮捕された元暴露系ユーチューバーについて取り上げます。5月5日10時の公開を予定しています。

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