ここ数日間で相次ぐ震度6級の地震で、2026年6月28日放送の「Mr.サンデー」(フジテレビ系)は空白のエリアを懸念する識者の声を紹介した。番組は、25日に岩手県沖を震源としたマグニチュード7.2の地震が発生、青森県八戸市などで震度6強を観測、さらに26日夜、山梨県東部を中心に地震が起き、富士河口湖町で最大震度6弱を観測したいきさつを報じる。番組が放送された朝も、岩手県沖で震度5弱の地震があった。
スロースリップイベントが起きている
この相次ぐ地震について、地震調査委員会委員長の小原一成さんは、「本当にごくわずかではあるが、少しずつ巨大地震の発生を促進している」と話す。その背景にはスロースリップイベントが起きているということが考えられると小原さんが言う。
スロースリップイベントとは何か。小原さんは「地震波を出さずにプレート境界がゆっくり滑る現象」だという。揺れることはないので人間が感じることはない。小原さんによると、東日本大震災が起きる1か月前と2日前にスロースリップ現象が起きていたことが後からわかったという。
世界的に活動期に入っているのか
1994年12月28日に発生した三陸はるか沖地震(マグニチュード7.6)の震源地周辺が30年間大規模な地震が起きていない空白エリアになっている。この空白エリアについて、25日の会見で小原さんは「地震が発生していない領域で、その発生を促進するような形で現在割れ残っているところについては再配分される応力がどんどん蓄積されて地震発生の可能性、切迫性は徐々に高まってきている可能性がある」と、警鐘を鳴らした。
MCの宮根誠司さんは「日本列島あらゆるところで地震が起きている。また、ベネズエラやフィリピンでも大きな地震があった。世界的に活動期に入っているのか」と聞く。ゲスト出演した東京大学地震研究所准教授の青木陽介さんは「長い目でみると、地震が多い時期、少ない時期はあって、たまたま20世紀の後半が少なめだったということもあるが、その時よりは多い時期に入ってきていると思う」と話した。用心するに越したことはない。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)