アメリカとイランの覚書がご破算になり、米軍とイラン軍の攻撃の応酬が続いていて犠牲者も出ている。2026年7月20日放送の「報道1930」(BS-TBS)は混迷のアメリカ・イラン戦争に出口はあるのかをテーマにしたが、交渉窓口バンス副大統領の動向が注目される。イラン側の疑問「一体誰と交渉したらいいのか」番組は、トランプ大統領の「覚書は終わった。もうイランとは関わりあいたくない」という発言と、イラン外務省のバガイ報道官の「戦争か外交かという二元論は存在する。外交は戦争と同様に我々が国益を追求するための手段だ」という発言を紹介した。中東情勢に詳しい慶應義塾大学教授の田中浩一郎さんは「イラン側のほうから続けるつもりはなく、外交で決着がつくならそれがいいのだが、いかんせん、いくら覚書とはいえ自分が署名したものを終わったとか破棄するとか、そういう話をし始めたら、イラン側からすれば一体誰と交渉したらいいのか、誰が保証したらそれが守られるのかという話になってしまう」と話す。バンス副大統領は子どもの誕生でしばらく休暇?交渉の窓口になっているバンス副大統領はどうなのか。アメリカの政治・外交に詳しい明海大学教授の小谷哲男さんは「トランプ大統領は、覚書は終わったと言っているが、それと同時にアメリカの交渉団がイランと協議することは認めるということも言っている。では、アメリカの交渉団が動いているかというと、バンス副大統領はアメリカファーストの前にファミリーファーストで、昨日、第4子が生まれたばかりなので当面休むだろう。夏休みも必ずとる人なので、今外交を動かしているのが全く見えない。もともと外交をやったことがないし、トランプ大統領がどこかの段階でバンス氏を切るともささやかれている」と話す。進行役の松原耕二さんは「切るというのは交渉からはずすということ?」と驚く。小谷さんは「より強硬派を交渉団のトップに据える可能性もある。おそらくルビオ国務長官になると思うが、そうなると振り出しに戻ってしまう。ここでバンス氏が踏ん張って何とか軌道を覚書の時点まで戻すことができるかどうか注目される」と解説した。(ジャーナリスト 佐藤太郎)
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