一度は「実現困難」も...永谷園「モコモコ」12年ぶり復活 500件超の要望、X「中の人」安堵「やっと応えられる」

   2014年に終売した永谷園の「マグカップでおしゃれなケーキ モコモコ」が2026年8月3日、「マグカップでふっくらケーキ!モコモコ」として復活する。

   「モコモコ」は終売後も再販の要望が10年で500件を超えたほか、過去には同社のX担当者が復活のため社内の関係各所に働きかけたことも。社内外から強く熱望された商品の復活に、SNSでは喜びの声が寄せられ、X担当者も「応援してくださったフォロワー様の想いに、やっと応えられる」と安堵している。

  • 8月3日発売予定の復活版「マグカップでふっくらケーキ!モコモコ」バニラ&チョコ(永谷園のプレスリリースより)
    8月3日発売予定の復活版「マグカップでふっくらケーキ!モコモコ」バニラ&チョコ(永谷園のプレスリリースより)
  • 14年に終売した「マグカップでおしゃれなケーキ モコモコ」。永谷園公式X(@nagatanien_jp)より
    14年に終売した「マグカップでおしゃれなケーキ モコモコ」。永谷園公式X(@nagatanien_jp)より
  • 再販問い合わせのグラフ(永谷園のプレスリリースより)
    再販問い合わせのグラフ(永谷園のプレスリリースより)
  • 8月3日発売予定の復活版「マグカップでふっくらケーキ!モコモコ」バニラ&チョコ(永谷園のプレスリリースより)
  • 14年に終売した「マグカップでおしゃれなケーキ モコモコ」。永谷園公式X(@nagatanien_jp)より
  • 再販問い合わせのグラフ(永谷園のプレスリリースより)

「#モコモコ復活作戦」から4年、「近い将来で実現するのは難しい」

   「マグカップでおしゃれなケーキ モコモコ」は2000年に発売。マグカップに本品と卵1個を入れて混ぜ、電子レンジにかけて作るケーキだ。14年8月に終売した。

   しかし、「モコモコ」はその後も根強い人気ぶりを見せた。19年3月12日、永谷園公式Xは「モコモコ」の復活を希望する声をよくみかけるとして、自分も「終売してから激しい後悔をしている一人」で「皆様の声にお応えできたら」と思いを明かしていた。3月15日には「#モコモコ復活作戦」を立ち上げ。「関係各所にアクションをおこしました!」と報告した。

   8月30日には「作戦自体は頓挫しておりません!が、もう少しお時間が欲しい...といったところです。少しずつですが前には進んでいます!」と進捗を伝えた。

   しかし、23年4月24日、新型コロナウイルスの流行や物価上昇などの問題が壁になったとし、「復活に当たっては完全に頓挫したわけではないものの、現状として近い将来で実現するのは難しい」と報告、謝罪した。

復活の決め手は「お客様からの声」と「令和の今だからこそ」

   その後状況は一転し、26年に「モコモコ」は復活することに。これが報じられると、Xで大きな注目を集め、「マジかよ嬉しい!!!!!」「懐かしい...!! 美味しいんだよな」「やばいめっちゃうれしい」といった喜びの声が寄せられた。

   X担当者が一度は「近い将来で実現するのは難しい」とした「モコモコ」の復活は、どのようにして実現したのだろうか。永谷園の商品PR課担当者はJ-CASTニュースの取材に、経緯を次のように説明した。

「永谷園は1953年に創業し、今年で創業74年となります。この長い歴史の中で3000点以上の商品を世に送り出し、ロングセラー商品として残っている商品もありますが、残念ながら終売になった商品もたくさんあります。これらの商品は本当に『過去』なのか?現代・令和でも通用する商品が本当はあるのではないか?という視点で、モコモコに限らず再起を狙える商品の検討をしている中、『モコモコ』も候補に挙がり、今回、復活を遂げることができました」

   その決め手となったのは、再販への根強い要望と、令和の多様なニーズに合致している点にあるという。

「1つ目は『お客様からの声』です。終売後も絶えず再販を望むお声をいただいており、この10年で500件以上のお声を寄せていただいておりました。またSNSでも多数のお声や復元レシピを発信してくださるなど、終売後も愛され続けてきた商品である、という点です」
「2つ目として、『令和の今だからこそ』という点。復活の経緯にも繋がりますが、令和の生活環境変化は目まぐるしく、時短ニーズ、食育への関心の高まり、手ごろな価格帯への需要増加など、様々な点からみても『モコモコ』は、多様なニーズに応えられる商品だと自負しております」

   この担当者によると、再販を望む声の中には、味やモコモコ膨らむ楽しさに言及する声のほか、「子供の時の記憶やご家族との思い出などを添えてお声を寄せてくださるお客様が、とてもとても多」いことが印象的だという。「ステキな思い出と共に『モコモコ』がそこにあったのだと、胸が熱くなるメッセージをたくさんお寄せいただいております」とも明らかにした。

X担当者コメント「フォロワー様の想いに、やっと応えられる」

   この担当者によると、「モコモコ」の再販は過去の商品の見直しが契機だったが、一方で、Xでの「#モコモコ復活作戦」には「大きな意味があった」という。

「SNSでのお客様からの声に真摯に向き合い、Twitter担当者自らが捨て身の覚悟でチャレンジしたのが『#モコモコ復活作戦』であり、お客様からのご要望をSNS担当として社内に最大化し発信したことは、大きな意味がありました」

   X担当者は取材に、「(モコモコが)復活発売になると聞いた時には、驚きと喜びも大きかったのですが、『あの時「モコモコ復活作戦」を応援してくださったフォロワー様の想いに、やっと応えられる』という安堵の気持ちの方が勝っていました」と振り返った。

   続けて、「たくさんの応援をいただき、本当に心強かったですし、感謝しております。本当にありがとうございました。ぜひ、また『モコモコ』を手に取っていただき、お楽しみいただけますと嬉しいです」とコメントした。

   26年8月3日に発売されるのは、「マグカップでふっくらケーキ!モコモコ バニラ」と「マグカップでふっくらケーキ!モコモコ チョコ」の2種類。「よりしっとりとした味わい」にアップデートされているといい、商品PR課担当者は「冷めてもふんわりおいしいカップケーキをお召し上がりいただけます」と説明した。一方で、「卵1個で/レンジで2分/マグカップでつくる、というモコモコらしさはそのままですので、当時お楽しみいただいていた方は、作り方は変わりませんので、当時の思い出と共にお楽しみいただけると嬉しいです」とした。

   また、「1食×2袋入/箱タイプ」から、復活版は「1回分/袋タイプ」に変更されている。

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