著名人の死去について、所属事務所などから公式に発表される前にSNSで死去を伝え追悼することの是非について、SNSで議論になっている。きっかけとなったのが、評論家で編集者の山田五郎さんの死去だ。2026年7月22日15時に公式YouTubeチャンネルで発表されたが、これが公開されるよりも前に、SNSで山田さんの死去を伝え追悼する投稿が一部で見られた。
24年に原発不明がん公表、2年の闘病生活
YouTubeチャンネル「山田五郎 オトナの教養講座」は、「山田五郎 所属事務所からのご報告【公式発表】」と題した動画を公開。山田さんのマネジャーが出演し、7月14日夕方に山田さんが亡くなったことを発表した。67歳だった。24年に原発不明がんを患っていることを公表し、闘病生活を続けていた。
この動画が公開されるよりも前に、山田さんの死去を公表し追悼する投稿が見られた。例えばアーティストの村上隆さんは22日9時頃にXで、山田さんが亡くなったことを伝えるとともに「合掌」と追悼。「数日前にアップされた最新のYouTubeを観ると、最新刊が出版されたとのこと」として、「最後まで歴史を紡がれて御立派でした。本当にお疲れ様でした」と伝えた。
映画評論家の町山智浩さんも10時頃にXで、この村上さんの投稿を引用し、「山田五郎さんに最後に会ったのはTBSラジオの控室だった」としてその際の会話を振り返った。寄せられた返信に返す形で、山田さんの死去を友人づてに知ったことを明かした。
そのほか、山田さんと交流があったとみられる人のXアカウントが複数、追悼の投稿をしていた。
こうした投稿をきっかけに、Xでは議論が広がった。
公式発表があるまで公表は控えるべきという考えの人からは、「故人の意向や関係者の状況を尊重する姿勢は大切ですね」「訃報を公式に先んじて流した人々が理解できない」「場合によっては遺族が訃報の公表時期タイミングを考えたい事もあるだろうに」といった声が寄せられた。
一方で、「事務所が伏せて欲しい意向があったか定かでもない」「親しい人が亡くなったら悼むのは当然」「関係のあった個人が自由に哀悼の意を表すのはまったく悪くない」といった意見も書き込まれている。