北方領土問題対策協会のイメージキャラクター「エリカちゃん」の公式Xアカウントが2026年8月17日、黄川田仁志北方対策担当大臣のメッセージを紹介した。
SNS発信通じ「若年層にも興味を持ってもらえるように」
エリカちゃんは、北方領土問題の啓発にあたっている独立行政法人・北方領土問題対策協会(北対協)が手掛ける北方領土のイメージキャラクターだ。
海鳥「エトピリカ」をモチーフにしたキャラクターで、ボーイフレンドだという「エリオくん」のアカウントとともに、北方領土に関する情報やクイズ、北海道から見える北方領土の景色などを投稿している。
SNS上でにわかに注目を集めていたのは、ロシアのプーチン大統領が13日に、北方領土の択捉島を訪問し、島内の水産加工施設などを視察していた件をめぐる「反論投稿」だった。
「元島民の高齢化や返還要求運動の担い手の減少」への対抗策として、SNSを通じた発信活動に注力しているという北対協。エリカちゃんとエリオくんのアカウントでも、これまで強気の発信を続けてきた。
しかし、プーチン氏の択捉島訪問を受けての投稿は「弱気」とも取れるコメントにとどまった。
「いつもの勢いはどうしたよ?」
エリカちゃんは14日午前11時過ぎ、「択捉島を含む北方四島は、歴史的にも国際法上も日本固有の領土です!」と投稿。「#北方領土 #択捉島は日本固有の領土 #北方四島は日本固有の領土」のハッシュタグを添えた。
プーチン氏の択捉島訪問について、日本で報じられてから約23時間後の発信だった。
普段の投稿では、語尾に「~ッピ」「~ピ」など、海鳥の鳴き声を彷彿とさせる表現を使ってきたエリカちゃんだが、この投稿では「~です!」と硬い口調だった。
SNSではこうした投稿について、「いつもの勢いはどうしたよ?」などと困惑する投稿が相次いだ。
また、同協会が公式サイトで公開している「令和8年度SNSの効果的な情報発信業務」によると、エリカちゃんらのSNSを活用した情報発信業務は「株式会社ストラテジックマーケティング」に委託されている。今回の事案はお盆期間中に発生したことから、担当者が休暇に入り、発信が遅れたのではないかとする意見もあった。
「これではエトピリカじゃなくてチキンだよ」
週明けとなる17日正午過ぎの投稿では、「黄川田北方対策担当大臣がメッセージを発出したッピ!」とし、黄川田氏による「プーチン・ロシア連邦大統領による択捉島の訪問について」との声明を紹介した。
声明では、「去る8月13日、プーチン・ロシア連邦大統領が択捉島を訪問したことについて、日本国政府は、ロシア側に対し、即日、強く抗議しました」と報告。
「北方四島は、歴史的にも、国際法上も、我が国が主権を有する島々であり、我が国固有の領土です」とした上で、「今回の訪問は、こうした我が国の北方領土に関する一貫した立場と相容れず、極めて遺憾であるとともに、日本国民の感情を傷つけるものであり、断じて許容できないものであることを、改めて申し上げます」とつづっていた。
14日の投稿から17日のメッセージ紹介まで、約3日。エリカちゃんらしい口調で投稿されたものの、内容は黄川田氏の発言を紹介するものにとどまった。
SNSでは、「大臣じゃなくてエリカちゃんの言葉で語るべきでは」「エトピリカじゃなくてチキン」など、檄を飛ばすユーザーも少なくないようだ。
黄川田北方対策担当大臣がメッセージを発出したッピ!
— 北方領土エリカちゃん (@hoppou_erika) August 17, 2026
「プーチン・ロシア連邦大統領による択捉島の訪問について」https://t.co/kc7eGhhePb#北方領土 #黄川田大臣 #北方対策担当大臣