楽天の軍事用ドローン事業報道に異議 「通販生活」と老舗カフェが相次ぎ出店中止

   東京都・新宿のインディーズカフェ「BERG(ベルク)」が2026年8月23日、「楽天市場店 閉店のお知らせ」をXで報告した。

  • BERG楽天市場店。8月20日に閉店した(写真はアーカイブサイトから)
    BERG楽天市場店。8月20日に閉店した(写真はアーカイブサイトから)
  • 「『反戦』の思いと相いれない状況」…「ベルク」の撤退発表の全文
    「『反戦』の思いと相いれない状況」…「ベルク」の撤退発表の全文
  • BERG楽天市場店。8月20日に閉店した(写真はアーカイブサイトから)
  • 「『反戦』の思いと相いれない状況」…「ベルク」の撤退発表の全文

「私たちの『反戦』の思いと相容れない状況となったため」

   BERGは創業36年の歴史を持つ新宿のカフェ&バーだ。オンラインショップでは、オリジナルのコーヒーや自家製のハムやソーセージ、オリジナルTシャツなどのグッズを販売している。

   店はXアカウントを通じ、「お客様へ BERG楽天市場店 閉店のお知らせ」として、閉店を知らせる文章を公開した。

   「当店は8月20日(木)をもちまして、BERG楽天市場店を閉店することとなりました」とし、「急なお知らせとなってしまい、申し訳ございません」と謝罪。

   閉店の理由については、「この度は、18日に報道された楽天グループの軍事用ドローン支援事業のニュースを受け、私たちの『反戦』の思いと相容れない状況となったためです」と説明した。

   同店は以前から反戦・平和をテーマにした発信を行っており、店で提供するちらし寿司を「反戦弁当」「反戦ちらし」と名付けているほか、「NO WAR」の文字を掲げたオリジナルTシャツなども販売している。

   「まだ出店して日の浅い段階ではございましたが、ご覧いただいていたお客様、ご注文いただいていたお客様には感謝申し上げます」と感謝をつづった。楽天市場店は閉店となるが、公式オンラインショップでの通信販売は継続するという。

「私たちの企業理念とは相いれないことから出店を中止」

   楽天グループをめぐっては、ドイツのスタートアップ企業「ヘルシング社」と提携し、軍事用の攻撃型ドローンの自衛隊への導入支援や国産化を進める意向を示している。17日頃より、報道各社が報じていた。

   BERGに先立ち、カタログハウスが発行する通信販売カタログ誌「通販生活」も18日、楽天市場への出店取り止めを発表している。

   通販生活は公式サイトを通じ、「『憲法九条』があるから『買い物ができる』......通販生活の表紙にはこんなメッセージをかかげています」とし、「いっぽうで楽天グループについて、『攻撃型ドローン』の導入支援および国産化を推進すると報道されています。これを受けて私たちの企業理念とは相いれないことから出店を中止いたしました」と発表。

   「戦争が始まってしまったら、買い物どころではなくなります。『憲法九条』に託した非戦の誓いを守っていくべきと考えています」と訴えていた。

楽天側は専用の問い合わせフォームを設置

   こうした動きを受け、産業用ドローンやドローンポート、アクセサリーなどを取り扱う「楽天ドローン」は18日までに、同グループの防衛分野に関する報道について意見や問い合わせを受け付ける専用フォームを設置した。

   問い合わせページは「楽天グループ株式会社の防衛分野に関する一部報道について」と題されたもので、「楽天ドローン株式会社が提供するサービス分野とは異なります」との注記がある。

   また、「本フォームからいただいた内容については、楽天グループ株式会社の担当部署に共有し、事業運営の参考にさせていただきます」としている一方、24日時点で返信の有無については明らかにしていない。

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