2026年11月に控える市長選への出馬を見送った福岡市の高島宗一郎市長が8月24日、ビジネス動画メディア「ReHac9-リハック九州-」の生配信に出演し、不出馬を決めた真意について語った。「自らの意思で、次の世代に襷(たすき)を繋ぎたい」高島氏は23日、自身のインスタグラムを通じ、任期満了に伴う福岡市長選(11月1日告示、同15日投開票)について、立候補しない意向を明かした。投稿では、「現時点で立候補を表明されている方はいらっしゃいませんが、私は、この選挙には立候補しません」と表明。「健康に問題があるわけではありません。福岡市長として、やりたいこともまだたくさんあります」としつつ、「今の任期を満了したうえで、自らの意思で、次の世代に襷(たすき)を繋ぎたいと思います」とした。翌24日の記者会見でも、「次の世代にたすきをつなぎたいと決断をいたしました」としていた。「会見では清々しく言ってましたけど、本当は続けたい」高島氏は24日夕配信の「ReHac9Quest」に生出演し、元広島県安芸高田市長でYouTuberとしても活動する同チャンネルの九州支局長・石丸伸二氏と対談した。不出馬の理由として「次の世代」への思いを示していた高島氏。番組では、その決断に至った思いを明かした。「最後の終わり方も、『落ちていく』でも『引きずり下ろされる』でも『自爆していく』でもなく、皆さんに感謝を伝えながら、自分の意思でちゃんと降りていくっていうところまで、そこまでしっかり理想の首長を演じる。今後の市長や知事とかの道しるべというか(になりたい)」若い首長を増やすためのアクションを通じ、「こういう人たちにとっての、1つの目標になってくれたらいいなっていう思いがあって」とした。一方で、「私、めちゃくちゃ元気で健康にも何ら問題ない。運動してるから、むしろ今の方が体力はある。本当はできるけど、本当はむしろ続けたいけど......今日の会見では清々しく言ってましたけど、本当は続けたいんですよ」と、率直な本心も吐露した。「だってその方がやりやすいし。次に来る人が本当に、いい方がなってくれればいいけど、それだってわかんないじゃないですか」としつつ、「でも、それでもやっぱり次に繋いで自分が引くっていうこと。ま、痩せ我慢ですよ」とした。「『こんな政治家いればいいのに』って思った理想の形」高島氏が「痩せ我慢」をしてでも身を引く理由として挙げたのが、22年に死去したプロレスラー、アントニオ猪木さんだった。高島氏は元九州朝日放送(KBC)のアナウンサーであり、「ワールドプロレスリング」(テレビ朝日)でプロレス中継の仕事に携わり、猪木さんへのインタビューも経験している。高校時代には猪木さんの著書を読んだことをきっかけに政治に関心を持ったといい、その後も食事をともにするなど交流を重ねた。自身の公式ブログでは、猪木さんを「会長」と呼び、「私の最初の選挙から応援に駆けつけてくれて、演説とビンタをしてくれた会長」と振り返っていた。そんな猪木さんの晩年の姿について、高島氏はこう語った。「痩せ我慢しても、そういう姿を見せていくっていう......これは、猪木さんが(本名の)『猪木寛至』に最後戻ってね、『きつい、きつい』とか『昔は「元気ですかー!」って言ったけど、元気ねえよ』って。それでも最後までアントニオ猪木を演じ切って。老衰して、きつい体を晒してまで、最後まで戦っていく姿を私は見た」「燃える闘魂」を体現する猪木さんの姿を目の当たりにした経験を、高島氏は自身の「首長像」と重ね合わせた。「首長って、こうあって欲しいよね、って。自分がもっと小さかった、若かった大学生の頃に、『こんな政治家いればいいのに』って思った理想の形。その姿を自分が最後まで演じるってことを、痩せ我慢してやってみせるっていうことが、次への希望だ」とした。その上で、「残すべきは、『何をやった』っていうことじゃなく、希望を残すことが1番大事なことなんじゃないかなって思って。それで、会見ではああいう感じで言いましたけど、本当は痩せ我慢です。本当はめっちゃ続けたいです」とした。石丸氏は「いやぁー......ちょっとかっこつけすぎですけど、かっこいいっすよ」と腕を組み、天を仰いでいた。
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