データがのぞかれるのは、誰にでも起こりうる恐怖
また、日本と違い、キャバクラのような「水商売」と「性風俗」をひとくくりに売春とみなす国も少なくない。
フリー記者・松岡かすみ氏の著書『ルポ 出稼ぎ日本人風俗嬢』(朝日新書)内で、弁護士法人イデア・パートナーズ法律事務所の弁護士・上野潤氏がこう答えている。
「日本では、水商売と性風俗の仕事とが区別されていますが、アメリカでは『売春か、そうでないか』という見方になります。つまり、『対価を目的に関係を持つかどうか』でしか見ません。どこまで何を疑うかは、入国審査官や移民官、警察官にも、それぞれ個々の基準があり、人によるところも大きい」
今回、福田さんが入国拒否に対して抱いた疑念は、こうした背景によるものだろう。
SNSでは「セクシー女優だから疑われたのでは」という反応も多かったが、問題点はそこではない。
観光で訪れた先で、令状もなく私生活のデータをのぞかれ、正直に答えた人ほど不利になる--。こうした事態は、誰の身にも起こりうるのだ。