読売ジャイアンツや広島カープなどでプレーした元プロ野球選手の戸根千明さんが2026年8月25日、「選手への誹謗中傷」をめぐる思いをXにつづった。「Yahooニュースのコメント欄、私はそこも違うと思ってる」戸根さんは14年、ドラフト2位で巨人に入団。投手として活躍し、20年には投手登録のまま外野手で練習試合に出場し二刀流に挑戦した。その後、22年オフにスタートした現役ドラフト制度により広島から指名を受け移籍。25年は社会人野球の日本新薬でプレーし、同年末をもって現役引退した。現在は、ゴールドジムでトレーナーとして活動している。SNSでは、日本ハムファイターズの吉田賢吾選手が24日、自身のnoteを通じて「最近DMで特に文句言われた2打席について解説」との記事を公開していた。吉田選手は記事で、自身の打席について「雑だ」「完全に冷えたなお前」などとするDMが届いていることを明かしたほか、「他にも家燃やすぞとか野球以外のプライベートを邪魔するような発言も多くあります」とつづっていた。戸根さんは、こうしたDMを疑問視するプロ野球ファンの投稿を引用し、「選手への誹謗中傷を見ていて思うこと。本当になくならないなこの問題」と切り出した。「本人に直接DMを送っている人はもちろんやけど、Yahooニュースのコメント欄なんかで本人に向けて書いてるわけじゃないから別にいいという感覚の人もいると思う。でも、私はそこも違うと思ってる」と主張。「プロ野球選手やから、プレーに対する批判や意見があるのは当然」としつつ、「ただそれが『プロ失格』『才能がない』『野球やめろ』『こんな選手使うな』みたいに、プレーの批評から選手そのものを否定する言葉に変わった瞬間もう別の話になる」とした。「本人に直接言っていないから何を言ってもいいわけじゃない」戸根さんは、SNS上のDMや投稿だけでなく、選手に関するネットニュースのコメント欄などについても、「本人に直接言っていないから何を言ってもいいわけじゃない」と指摘した。「画面の向こう側には、毎日練習して身体を鍛えて結果が出なかった日は自分自身が一番悔しい思いをしている人間がいる」「結果が出なかった時の無念さや苦しさは、実際にその場所に立った人間にしか分からない部分がある」と、自身の経験を振り返った。その上で、他人の痛みを想像することの大切さに触れ、誹謗中傷について「私はそれって強さじゃなくて弱さやと思う」と述べた。「『批判する権利』と『何を言ってもいい権利』は別」戸根さんは、「自分より立場のある選手、結果を出している選手を匿名の場所から叩くことでしか自分を保てない。それは野球について熱く語っているんじゃなくて、ただ誰かを傷つけることで自分の感情を満たしているだけ」とも指摘。「もちろんプロである以上、批判されることから逃げる必要はない。私自身も現役時代、色んなことを言われたし、それも含めてプロだと思ってる」としつつ、「『批判する権利』と『何を言ってもいい権利』は別」と主張した。「SNSでもYahooニュース等でも、本人に直接届くか届かないかでも同じ。その言葉を投げる前に、一度だけ考えてほしい」とし、「自分が同じ立場で、同じ言葉を浴びせられたらどう感じるのか。野球を楽しむための批判と、誰かを傷つけるための言葉は、ちゃんと分けてほしい」と呼びかけた。吉田選手への誹謗中傷については、「このような最低な発言は、ただ人の痛みが分からないだけだと思う」と怒りをあらわにしていた。
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