学歴詐称の説明がつかず失職した静岡県伊東市の田久保真紀前市長は、出直し選挙に落選後も卒業証書の偽造を否認しているが、自宅から押収されたパソコンに偽造するためのデータがあったという。警察は東洋大学法学部の卒業証書を偽造し、インターネットで注文したニセの学長印を押して偽造したと見て捜査を進めている。
「偽造の卒業証書が作られたということが強く推定される」
田久保前市長は有印私文書偽造・同行使罪などですでに起訴されていて、「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)は「偽造データが見つかったことは裁判にどう影響するか」と、2026年8月26日の放送で取り上げた。水曜コメンテーターの萩谷麻衣子・弁護士は、「偽造が本人によるものという証明が必要になる」と指摘した。
「データが自宅から押収されたパソコンから見つかったということは、そのデータを使って偽造の卒業証書が作られたということが強く推定されると思います」としつつも、「そのデータを使って、(田久保前市長本人が)本当にニセの卒業証書を作ったかどうかを裏付ける必要があるわけですね」と解説した。
チラ見せした「卒業証書」と同じものかどうか
田久保前市長側は8月24日に、「本人は作成していない」と主張する文書を裁判所に提出している。偽造だったとすれば、第三者が作成したものであるとしている。
萩谷弁護士は「代理人の弁護士事務所が保管しているという、いわゆる卒業証書が提出されれば事実解明も進むのかもしれませんが、弁護士には刑事訴訟法上の押収拒絶権がありますから」という。
田久保前市長がチラ見せした「卒業証書」なるものが提出されないと、今回見つかった偽造データとの照合もできない。「疑惑の大もとになっているのですから、提出して、有権者に向けても説明をちゃんとすることが重要なのかなと思います」と萩谷弁護士は期待した。
裁判は公判前整理手続きが進められていて、早ければ年内にも初公判の見通しだが、田久保前市長側は無罪を主張する方針だ。
(シニアエディター 関口一喜)