ロシアは兵士不足で「入隊しないと退学」「麻薬を仕込まれる」...亡命支援団体に異様な訴えが止まらない

   ウクライナ戦争のロシア側戦死者が40万人を超えたと言われるなかで、「入隊を強要された」「だまされた」などの相談がロシア国内で増えているという。

  • ウクライナ戦争でのロシア軍戦死者が45万人にのぼった(画像はイメージ)
    ウクライナ戦争でのロシア軍戦死者が45万人にのぼった(画像はイメージ)
  • Get Lostの公式インスタグラム(@gobytheforest)より
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亡命支援団体「Get Lost」に毎日200件の相談

   2026年8月26日のBS日テレ「深層NEWS」によると、亡命支援団体「Get Lost」創設者のスベルドリン氏は、「今年に入ってから、軍への入隊を強要された、などの相談が急に増えて、毎日200件近くになっている」と言う。軽い違反を理由に連行され、警察で入隊を迫られる、といった相談が先週だけで10件以上あったという。

   大学では、学生が「入隊しないと退学だ」と脅され「契約すれば、任務終了後に復学できる」と説明されるという。どうやら、国から地方政府を通じて大学に協力要請があるという。

   スベルドリン氏は、慈善運動をしていたが、2022年4月にロシアがウクライナに侵攻した直後にスペインに亡命。以来、3000人以上の脱走を支援、徴兵回避も含め計8万人をサポートしてきた。

「懲役20年か入隊契約か」 支援受けて脱走

   スベルドリン氏がある家族から受けた相談によると、息子が警察に拘束され、暴行を受けたうえで、麻薬を仕込まれた。その所持容疑で拘束された取り調べのなかで、「20年の懲役」か「入隊契約書に署名する」かを迫られたという。息子は署名して戦地へ送られた後で、家族が相談にきたという。同氏は「脱走」を支援、現在は安全な場所に滞在している。

   このほかにも、最近は、入隊者一人につき、国から紹介料をとるという「悪徳仲介業者」が増えてきたという。「契約は3か月か半年の短期間」とうそをついて契約させ、志願兵は「無期限で途中解約もできない」のが原則だったと後でわかったなどの相談だ。

   米国のCSIS(戦略国際問題研究所)は7月1日、ウクライナ戦争での、ロシアの戦死者が約40万~45万人(2022年2月~26年6月)との報告書を公表した。ウクライナ戦死者は12万5千~15万人で、合わせて52万~60万人。行方不明を含めた死傷者の推計は200万人を超え、同研究所は「ロシアは苦戦している」と分析している。

(ジャーナリスト 菅沼栄一郎)

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