朝鮮半島問題、水面下で重要な動きが進んでいるのか...「シューイチ」で手嶋龍一氏が指摘、米中は何を画策?

   中国、米国、北朝鮮の連携で東アジア情勢がどのように動くのか。2026年9月6日放送の「シューイチ」(日本テレビ系)に出演した外交ジャーナリストの手嶋龍一さんは、韓国と北朝鮮との関係もからめながら朝鮮半島情勢について見通しを話した。

  • 米中ともに北朝鮮との対話に前向きだと報じられている(画像はイメージ)
    米中ともに北朝鮮との対話に前向きだと報じられている(画像はイメージ)
  • 今年5月の米中首脳会談の模様(ホワイトハウス公式サイトより)
    今年5月の米中首脳会談の模様(ホワイトハウス公式サイトより)
  • 米中ともに北朝鮮との対話に前向きだと報じられている(画像はイメージ)
  • 今年5月の米中首脳会談の模様(ホワイトハウス公式サイトより)

習主席の北朝鮮訪問は「朝鮮戦争の終止符打診?」

   手嶋さんはまず「朝鮮半島では水面下で重要な動きが進んでいる」と前置きをして、韓国のインテリジェンス機関の見方として「(北朝鮮の)後継問題だけでなく、米トランプ大統領、北朝鮮の金正恩総書記との会談がいつ行われても不思議ではないというふうに言っている」と話す。

   手嶋さんは今年5月に行われたトランプ・中国の習近平首脳会談に触れる。「ここで米中両国は建設的にして戦略的な安定関係を目指すと。要するに米中二大強国はG2として世界の情勢を仕切って戦争回避をしていく。とくに朝鮮半島の安定に努めていくことに合意した」。これを受けて、6月には習近平国家主席が7年ぶりにピョンヤンを訪れて朝鮮戦争に終止符を打つことを北朝鮮側に打診をしたらしいというのだ。

朝鮮半島の非核化の流れが変わった?

   手嶋さんは「朝鮮戦争の当事者である北朝鮮をまず説得して、中国としては後顧の憂いなくして台湾統一にすべての力を注ぐようにしようとしている。それを裏付けるように8月には中国の王毅外相がソウルを訪れて韓国側に南北の対話を呼び掛けている。こうした中でトランプ大統領は、金正恩総書記との直接対話に意欲を示している。11月の中間選挙を迎えて新たな外交上の成果をあげたい、そのためには北朝鮮を核保有国として認めるようなことも(ある)」と言う。

   手嶋さんは「米中両国は一致して朝鮮半島の非核化を言ってきたがそういう流れがちょっと変わってきた、中国や北朝鮮としては前のめりになっているトランプ大統領を引き付ける好機になっている」と話す。日本もこの動きに乗り遅れずに日米関係、日韓関係の強化に努めるべきとの見方を示した。中国は台湾の統一、アメリカは中間選挙、北朝鮮は核保有の承認。そのなかで、日本は何を目指すべきか。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

姉妹サイト