高齢者の交通事故が後を絶たない。アクセルとブレーキを踏み間違え店舗に突っ込むケースもたびたび見受けられる。2026年9月8日放送の「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)は警察庁の有識者検討会が「運転技能検査」の見直しを提言、高齢者による交通事故防止を進めていることを伝える。合格率は93%から80%に減る運転技能検査とは、75歳以上で一定の違反歴がある場合に、免許更新のために受検する検査だ。主な項目は「一時停止」「右折・左折」「信号通過」など5項目。違反歴のない75歳以上のドライバーは、認知機能検査、高齢者講習を経て免許更新となるが、違反歴がある場合はこの「運転技能検査」が関門となる。ただ、現状はこの運転技能検査は繰り返し受検が可能で、合格率は93%だという。そこで、今回この検査に新たに「方向変換」や「安全不確認」を追加し、「大幅な一時不停止」について厳格に減点するという。来年の合格率が80%に減少すると予測されている。あまり厳格化すると生活ができなくなる状況に交通政策が専門の桜美林大学の戸崎肇教授は「近年、重大事故が増えてきた。『池袋の事故』のような相当な損害を生じる事故を高齢者が起こしている。ただ、厳格化と言っても評価が厳格化されたわけでなく、技能検査を見ると、できて当たり前のことだ。これまでは甘い評価でやってきたのを、厳密な採点基準で大幅にマイナス点を増やす。これが変わってきたことだ」と説明する。MCの大下容子さんは「検査に方向変換が加われば、何度も(ハンドルを)切り替えるという臨機応変さが求められると思うが、ただ何度も受検できるということは変わらないのか」と聞く。戸崎教授は「運転者さんの生活にかかわることだから。あまり厳格化しすぎると生活ができなくなる(人もいる)。そうした地方も多いのでそのような事情も配慮したのだと思う」と話す。番組は75歳以上の運転免許保有者が昨年末時点で約835万人いることを伝える。全体の10%にあたり、運転者の高齢化も無視できない社会になっている。(ジャーナリスト佐藤太郎)
記事に戻る