モスクワで10万人の人たちが行進する「全モスクワ十字行列」という催しを2026年9月9日放送の「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)がとりあげ、この大行進に登場した「ある物」を紹介した。クレムリン大聖堂修復工事で見つかった棺に納められていた番組は、6日に聖母像などともにロシア正教会の信者らが6.5キロほどの行進を行ったことを紹介したが、ロシア外務省によるとこの行進には約10万人が参加したという。その行進に初めて登場したのが、ある人物が描かれている金色の箱。その人物とはドミトリー・ドンスコイ大公(1350~89年)だと番組が報じる。ドンスコイ大公は14世紀にモスクワ大公国の勢力を拡大、ロシアの国家的統一の象徴とされる。この箱には最近発見されたばかりのドンスコイ大公の遺骨が納められているというのだ。8月にクレムリンの大聖堂修復工事で見つかっていた棺で、中の遺骨がドンスコイ大公のものだというロシア大統領府の発表を伝える。ドンスコイ大公遺骨を戦線に送り、精神的な支えにする計画ドンスコイ大公の遺骨を大行進で披露したことにどんな意味があるのか。拓殖大学客員教授の名越健郎さんは「ドンスコイを今回政治利用したというのは、ウクライナ戦争が天王山を迎えつつあるという意識があるのではないか」という。ロシア国防省によると、軍はドンスコイ大公の遺骨の一部を、特殊作戦地域を含む軍各部隊に送り、現地兵士らを鼓舞し精神的な支えにする計画があると発表している。名越さんは「歴史的な物語で戦意高揚を狙い、来週に控える下院選挙へもプラスに働きかけたいプーチン大統領の苦しい状況が透けて見える出来事だ」と指摘する。杉村太蔵さんは「どのくらい効果があるのか。織田信長の遺骨が発見されたみたいなことなのか。それでどのくらい、現代の兵士が『よし(戦うぞ)』と(戦意高揚に)なるのかちょっとわからない」と話す。(ジャーナリスト 佐藤太郎)
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