アメリカ軍幹部の相次ぐ解任や辞任...「軍はイラン戦争の開始、エスカレートに危惧」共同通信論説委員が指摘

   アメリカの中間選挙が近づくなか、イラン戦争によって米軍内部が揺れていると2026年9月10日放送の「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)が報じた。相次ぐ軍幹部の解任や辞任は何を意味するのか。

  • ドナルド・トランプ大統領(ホワイトハウス公式サイトより)
    ドナルド・トランプ大統領(ホワイトハウス公式サイトより)
  • イランへの軍事作戦が長期化(画像はイメージ)
    イランへの軍事作戦が長期化(画像はイメージ)
  • ドナルド・トランプ大統領(ホワイトハウス公式サイトより)
  • イランへの軍事作戦が長期化(画像はイメージ)

イランへの軍事作戦をめぐり、軍上層部と国防長官の間に確執?

   番組は、イランへの軍事作戦が長期化するなか軍幹部の辞任が相次いでいると報じる。国家安全保障アナリストのケビン・バロンさんの「これは米軍史上かつてなかったこと。極めて異例」というコメントを紹介し、事態が重いことを伝える。

   米軍内部で何が起きているのか。具体的にはヘグセス国防長官の人事刷新に伴う軍部の混乱である。米メディアの報道によると、陸軍制服組トップであるジョージ陸軍参謀総長が解任され、フェラン海軍長官は退任した。この2人はヘグセス国防長官と確執があったとされる。さらに、8月31日にはドリスコル陸軍長官が辞表を提出したと複数のメディアが伝えたという。

ヘグセス国防長官は、「大量投入型」戦争でいいとの主張を繰り返す

   共同通信社客員論説委員の杉田弘毅さんは「今、トランプ政権を抑制できているのは最高裁判所と軍だと思うが、軍はイラン戦争の開始及びエスカレートにかなり危惧を覚えているのは間違いない。それを直接的な所感や対話の形でヘグセスさんを通してトランプさんに伝えようとしている。そういう動きに対してヘグセスさんは反対している。イラン戦争をいつ止めるか、続けるかということで、トランプ・ヘグセスと軍の対立が深まっている」と話す。

   柳澤秀夫さんは「軍の運用という面と、実際に指揮をする国防長官の間にいろいろな作戦上の進め方をめぐって(対立が生じている)。これまでのような戦争ではなくて、新しい時代に対応するためには無人兵器、ドローンとかを多用すべきだという意見がペンタゴンから出てきても、ヘグセス長官はこれまでの大量投入型の戦争でいいのだという主張を繰り返したと聞いている」と話す。

   軍内部の混乱は、イラン戦争への評価につながり、この秋の中間選挙にも影響する。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

姉妹サイト