SKE48の37枚目のシングル「ため息未来」(2026年9月9日発売)で、前作「サンダルだぜ」に続き、2作連続でセンターを務める大村杏さん(21)。初センターとして過ごした半年間には、立ってみなければ分からない重圧があった。グループ内にセンター候補が多いことから、一時は自分が「少し身を引くべきではないか」とも考えたという。
それでも、続投を知らされて「選んでいただいたからには、自分じゃなきゃいけない」。前作では歌番組への出演が少なかったことが心残りで、今作では「この世にある全部の歌番組に出たい」と意気込む。インタビュー後半では、伊藤虹々美さん(17)、坂本真凛さん(24)とともに、夏のツアーで得た手応えや、結成20周年でバンテリンドーム ナゴヤ(名古屋市東区)公演を見据えた目標を聞いた。(聞き手・構成:J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)
続投書かれた紙渡され「手が震えて、間違いではないかと何度も読み直しました」
―― 大村さんは2作連続のセンターです。7月22日に配信された番組によると、前回は口頭で伝えられたのに対して、今回は、紙を渡されて知らされました。
大村: 紙に「センター」と書いてあるのが先に目に入ってしまって、すごく驚いているのに、自分で読み上げないといけなくて......という感じでした。手が震えて、間違いではないかと何度も読み直しました。うれしさと、2作連続でできるのだという驚きがあり、ファンの方に早く伝えたいと思いました。
――初センターを経験した後、続投を想像していましたか。
大村: センターに立ってみないと分からない重圧を感じた半年間でした。ファンの方から「またやってほしい」と言っていただくことは多かったのですが、自分がもう一度センターに立つ姿は想像できませんでした。今のSKE48にはセンター候補が多すぎて、少し身を引くべきではないか、という感情もありました。でも、選んでいただいたからには、自分じゃなきゃいけないという自覚を持って、引っ張っていくぞ、という気持ちで頑張っています。
―― 前作では「うまくいかなかったこと」「やり残したこと」があったそうですね。
大村: 撮影の時にあいさつをするだけでも緊張して、前作では噛んでしまいました。今回はリベンジしようと思ったのですが、また少し甘噛みしてしまって(笑)。もっと成長したいです。一番の心残りは、「サンダルだぜ」で歌番組にあまり出演できなかったことです。その悔しさをバネに、「ため息未来」ではたくさんの歌番組に出られるよう、自分からもアプローチしたいです。
―― 地元名古屋はもちろん、東京発の番組にも出たいですね。
大村: はい、この世にある全部の歌番組に出たいです!
―― 2回目のセンターで、見える景色は変わりましたか。
大村: 初めての時は、自分もセンターに慣れていないし、センターに立つ私を見慣れていない方も多い。ダンスシーンでも「失敗できない」「間違えてはいけない」と、すごく緊張しました。その緊張感は2回目も変わりません。ただ、少しずつセンターとして認められてきたのかな、という実感もあります。もっと皆さんに納得してもらえるような背中を見せていきたいです。
―― 前作で大村さんがセンターに抜擢された時、年次も年齢も若くなったことが話題になりました。自分がセンターを務めることで、グループの雰囲気が変わってきたと感じることはありますか?
大村: 何がどう変わったかは私もはっきり分からないのですが、雰囲気が良いなと感じます。選抜メンバーが前作「サンダルだぜ」の16人からほとんど変更なく(編注:卒業した青海ひな乃さんが抜け、入内嶋涼さんが選抜復帰した)「やりやすそうだったね」とスタッフさんに言われることも多かったので、前回よりも伸び伸びとできたと思います。
―― 確かに、7月22日の番組では「NGなしで色々やりたい」と宣言していました。どんなことに挑戦してみたいですか。
大村: 高いところは怖いのですが、熊崎晴香さんがヒット祈願でバンジージャンプをした姿を見て、私もやってみたいと思っています。前作ではバンジーとお化け屋敷の二択で、お化け屋敷になったので、今回はバンジーに挑戦したいです。何でもやります......!
19年目には「本当にSKE48はドームでやるのではないか」と思ってもらえるように
――3人は夏のツアーで、チームを横断した「ぶどばな」組として一緒にステージに立ちました。
伊藤: 昇格後はチーム単位で活動することが多かったので、シャッフルされたメンバーで、リハーサルから新鮮でした。バランスボールに乗ったり、「スーパーマン」のような格好をしたり、ジャンプして跳ねたりする演出もありました。バランスボールを使ってコンサートをするアイドルは、ほかにいないのではないかと思います。SKE48にしかできない魅力です。
坂本: 今回は3組に分かれ、それぞれに座長を置く新しい試みでした。私は副座長のようなポジションでした。座長の篠原京香ちゃん(22)がメンバーや楽曲のことを考えて引っ張ってくれて、私はほとんど何もしていないと言っても過言ではないぐらいです(笑)。サポートに徹していました。(いつも一緒になる機会が少ない)他チームのメンバーの歌のうまさや成長など、知らなかった一面をたくさん見られました。
大村: 個人的には、虹々美(伊藤さん)の成長を見られたことがうれしかったです。私が11期生、虹々美が12期生で、研究生として一緒に活動した時期がありました。昇格後は一緒に踊る機会があまりなかったので、近くで踊り、MCでも話そうとする姿を見て「成長したんだな」と実感しました。
―― この楽曲が発売されてすぐの10月には、SKE48は劇場デビュー18周年を迎えます。19年目に向けた目標を聞かせてください。
大村: 20周年でバンテリンドーム ナゴヤに立つという大きな夢を掲げていますが(編注実現すれば単独公演は14年以来)、正直に言うと、まだまだ遠い夢です。19年目には「本当にSKE48はドームでやるのではないか」と思ってもらえるようなブームを巻き起こしたいです。18年の長い歴史がある中で、グループの知名度はあっても、メンバー個人の名前はまだ定着していないと思うので、一人一人が個人でも頑張っていきたいです。一方で、今いるファンの方を大切にし、劇場公演にも力を入れていきたいです。
―― 半年前には「バズりたい」とおっしゃっていました。
大村: まだですね......!俗に言う(「いいね」が1万件以上つく)「万バズ」はまだしたことがなくて、できるのであればビジュアルで万バズするのが夢です。
坂本: 18周年を前にアジアツアーという新しい挑戦もさせていただく予定です(9月に香港、台北で公演を予定)。全国や海外でファンの方に会い、一人でも多くの方がSKE48に興味を持ち、劇場に足を運びたいと思うきっかけを作りたいです。20周年に向けて、成長し続けるSKE48でありたいです。
伊藤: 20周年までもう止まっていられない、という気持ちです。20周年を超えても、さらに勢いがつくグループでありたい。選抜メンバーはもちろん、今いる全メンバーで、SNSや劇場公演など、できることに全力で取り組んでいきたいです。
―― 半年前には、「ここ2週間くらい夜に縄跳びを300回とランニングを習慣にしている。この1年続けられるよう頑張りたい」と話していました。
伊藤: 最近暑い日が続きますが、5駅分ぐらい歩いて運動を続けています。もう結構やばいです。しかもママを引き連れて強引に(笑)。
坂本・大村: え!すごい!だいぶすごい!
伊藤: あとは引き続き、SKE48初の長野県出身メンバーとして、長野県でコンサートをする夢も絶対にかなえたいです。
伊藤虹々美さん プロフィール
いとう・ここみ 2008年生まれ、長野県出身。23年に12期生としてSKE48に加入。34枚目のシングル「Tick tack zack」(25年)以来4作連続の選抜入り。Team S所属。
坂本真凛さん プロフィール
さかもと・まりん 2002年生まれ、愛知県出身。16年に8期生としてSKE48に加入。29枚目のシングル「心にFlower」(22年)以来9作連続で選抜入り。Team S所属。
大村杏さん プロフィール
おおむら・あんず 2005年生まれ、愛知県出身。22年に11期生としてSKE48に加入。32枚目のシングル「愛のホログラム」(24年)で初選抜。36枚目の「サンダルだぜ」(26年)で初センターに抜擢され、今作で2作連続センター。Team E所属。