プロボクシングの元WBC世界フライ級王者・内藤大助氏(52)が、2026年9月29日にユーチューブを更新し、27日に行われたWBC世界バンタム級タイトル戦の採点に関して、自身の見解を述べた。
「前回と比べて、そこまで変わっていなかった」
タイトル戦は、王者・井上拓真(大橋、30)が、同級1位・那須川天心(帝拳、28)に3-0の判定で勝利し王座防衛に成功した。25年11月の初戦に続き、井上が那須川に2連勝した。
試合は公開採点方式で行われ、4回終了時の公開採点は、40-36、39-37、38-38の2-0で井上が優勢だった。
ポイントで劣勢の那須川は、7回に左ストレートでダウンを奪った。これで流れを引き寄せたかったが、詰め切れず、8回終了時の公開採点は、2人が77-74で井上を支持。残り1人が、76-75で那須川を支持した。
試合は判定までもつれ、3人のジャッジがそれぞれ、114-113、116-111、116-111で井上を支持した。
4ラウンド終了時の自己採点が38-38だったという内藤氏は、「勝敗に関しては納得している」と切り出し、那須川のパフォーマンスについて持論を展開した。
「結果論に聞こえるかもしれないが、見ていて思ったのは、もっと積極的に行ってほしかった。あれが、那須川天心のスタイルだという人もいるかもしれないが、そうではない。前回と比べて、そこまで変わっていなかった。それでは勝てない。途中から作戦を変えるのかと思ったが、変わらなかった。あとね、(途中で)勝っていると思ってはだめ」
そして、12ラウンド終了後に見せた那須川の行動に言及。「最終ラウンド終了後に(那須川が)手を挙げた。あれはすごく印象的だった。僕は正直、思いました。『あれ?勝っていると思っているのかなって』」と率直に語った。
那須川「もう何が何だかよくわからないです」
スポーツ紙の報道によると、那須川は試合後、採点に関して「わかんないことだらけ。どうしたらポイント取れるかも分かんないし」などと語ったという。また、陣営も採点に疑問を呈したという。
このような背景を踏まえ、スタッフから「大橋陣営と帝拳陣営で、ポイントに対する考え方、捉え方に違いがあった?」との問いに、内藤氏は「違ったんでしょうね」と即答し、こう続けた。
「採点に不満があるみたいだが、見ている人たちからすれば『妥当だった』と言っている。ということは、完全な誤算。帝拳陣営もそう思っていたのは意外だった。あれで勝っているというのは、誤算だった。ダウンを奪っても10-8になるだけ。世界戦は12ラウンドあるから」
那須川は試合翌日の28日に自身のXを更新し、「もう何が何だかよくわからないです ありがとうございました」とのコメントを投稿した。