沖縄強盗殺人事件、高市首相の最初の発信はX...「会見を開くべき」の声 過去の首相はどう発信したか

   米海兵隊員が強盗殺人の疑いで逮捕された事件を受け、高市早苗首相が最初に受け止めを示したのは、自身のXでの投稿だった。この情報発信のあり方に対し、記者会見を開くべきだとする批判が出ている。

   高市氏は米海兵隊員が逮捕された翌日の2026年10月5日、国会での所信表明演説に先立ち、「このような凶悪な事件の発生は極めて遺憾」などと述べた。一方、高市氏が記者の質問に応じて事件に言及したとする報道は、5日20時時点で確認されていない。米軍関係者が関わる重大事件で、過去の首相はどう発信してきたのか。

  • 高市早苗首相(26年9月17日撮影)
    高市早苗首相(26年9月17日撮影)
  • 高市早苗首相の公式Xアカウント(@takaichi_sanae)より
    高市早苗首相の公式Xアカウント(@takaichi_sanae)より
  • 高市早苗首相(26年9月17日撮影)
  • 高市早苗首相の公式Xアカウント(@takaichi_sanae)より

SNSでは「記者会見を開くべき」の声

   事件は10月3日未明に発生した。那覇市にあるホテルで女性の遺体が見つかり、米海兵隊の上等兵が4日に強盗殺人の疑いで逮捕された。

   複数の報道によれば、強盗殺人容疑で逮捕されたのは、米軍普天間基地に所属する海兵隊の上等兵、デビン・ジェイコブ・バラード容疑者。女性を殺害し財布などを奪った疑いがもたれている。バラード容疑者は容疑を否認しているという。

   高市首相は4日にXを更新し、つぎのように投稿した。

「沖縄県那覇市で発生した強盗殺人事件に関し、お亡くなりになった方に哀悼の意を表しますとともに、御遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。本件については沖縄県警による捜査が継続していますが、本日、米海兵隊員が逮捕されたと承知しています。

このように極めて残忍で凶悪な事件の発生は極めて遺憾であり、日本政府として米側に強く抗議するとともに、捜査への最大限の協力、米軍関係者の綱紀粛正と事件・事故の再発防止の徹底を強く求めたところです。

政府として、本件事案の対応につき、万全を期してまいります」

   この投稿に対し、SNS上では、「記者会見を開くべき」「会見をしてください」「Xは公的なものではない」「記者会見の後にSNS発信が筋」「会見はしないのかな?」などの声が上がった。

   芥川賞作家・平野啓一郎氏は5日朝にXを更新し、「こんな大問題も、ただX(公文書にあらず)に投稿するだけ。無責任の極み。記者会見しなさい。これで政府の広報費だけ増やしたいのだという。支持できますか?」などと批判した。

   その後、高市首相は5日の国会での所信表明演説の前に、「このような凶悪な事件の発生は極めて遺憾」などと言及し、Xでの投稿と同様の趣旨の内容を述べた。高市氏が記者の質問に応じて事件に言及したとする報道は、5日20時時点で確認されていない。

過去の首相は記者団の取材に答えた例も

   16年4月、沖縄県うるま市の女性が殺害され、同年5月19日に元米海兵隊員で米軍属の男が逮捕された事件では、逮捕翌日の20日、安倍晋三首相(当時)が記者団の取材に対し「非常に強い憤りを覚える」などと答えた、と複数メディアが報じている。

   安倍氏はその後、G7伊勢志摩サミットのため来日したオバマ大統領(当時)と会談。外務省によれば、16年5月25日、「事件は身勝手で卑劣極まりない犯罪であり、非常に憤りを覚える、日本の総理として強く抗議したい」などと述べたとしている。

   12年10月、沖縄県で米兵2人が帰宅途中の女性に暴行を加えてけがを負わせたとして逮捕された事件では、NHKの記事によれば、逮捕翌日の同年10月17日、野田佳彦首相(当時)が記者団の取材に対し「あってはならないことだ」と述べたとしている。

   09年11月、沖縄県読谷村で発生した米兵のひき逃げ死亡事件では、在沖縄米軍が身柄を拘束していると明らかにした同年11月10日、鳩山由紀夫首相(当時)が記者団に対し、身柄の引き渡しを求める発言をしたと、複数メディアが報じている。

   なお、J-CASTニュース編集部が調べた範囲では、米軍関係者が関わる重大事件で首相が単独の記者会見を開いた例は見当たらなかった。

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