日本航空(JAL)が羽田空港第1ターミナル北ウイングで改修を進めていた国内線ラウンジが2026年10月6日、報道陣に公開された。8日にリニューアルオープンする。ラウンジには上級会員「グローバルクラブ」会員らが使える「サクララウンジ」と、さらに上級会員やファーストクラス利用者ら使える「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」の2種類がある。後者は「ファーストクラスラウンジ」に名称を変え、座席数を約1.4倍に拡大。仕事や休息など、過ごし方に応じて空間を分け、食事も刷新した。
北ウイングのラウンジは1月から改修を進めてきた。入れ替わる形で、10月8日からは南ウイングのラウンジが改修に入り、27年6月のリニューアルオープンを予定している。
ウェブ会議用の個室、温かいパンも
今回の改修は、4月から進めてきた国内線サービス刷新の一環だ。ファーストクラスラウンジへの名称変更には、国際線とのブランド統一を図り、分かりやすくする狙いもある。
ラウンジは、食事を楽しむ「ダイニング」、くつろぐ「リラクシング」、仕事をする「ワーキング」の3エリアで構成する。組子や格子といった日本の伝統的な意匠を取り入れ、マッサージチェアやソファを配置。コロナ禍以降に増えたウェブ会議やPC作業の需要に応え、完全個室のブースや半個室も用意した。
サクララウンジも用途別に空間を分け、ワーキングエリアは搭乗口へ向かう出口の近くに配置した。遊具メーカー・ボーネルンドが設計をプロデュースしたキッズルームも設けた。
両ラウンジ共用の授乳室を2室新設。シャワーは従来の受付での手続きや鍵の受け渡しを省き、スマートフォンで申し込み、呼び出し通知を受け、2次元バーコードで入室できるようにした。
食事では、ファーストクラスラウンジの「JAL特製焼きカレーパン」と「煙突クロワッサン」を、従来の常温から焼きたての温かい状態で提供するように変更。ラウンジがオープンする5時15分から14時まではパンや巻き寿司、スープなど、14時~16時はスコーンや一口サイズのケーキなど、16時以降はお酒などに合う総菜を用意する。サクララウンジには「飲むおだし」が加わる(サクララウンジのみで提供)。
日本各地のお菓子の包み紙を紹介する展示や、ヘラルボニー社が契約する作家の絵画作品など、日本の文化やアートに触れる工夫も凝らした。
南側もオープンすれば「あふれるような混雑状況にはならない」見通し
リニューアルによる増席と座席配置の工夫で、混雑対策も図る。今回、ファーストクラスラウンジの座席数は約1.4倍に増やした。27年度にファーストクラスを搭載したボーイング737-8(737 MAX 8)型機の導入を予定しており、利用者増を見込んでいることも背景にある。
カスタマー・エクスペリエンス本部の崎原淳子副本部長は、サクララウンジについて、特定の座席に利用者が集中しないように「目的に応じて使い分けていただけるというところで混雑緩和を図っている」と説明した。入室者のデータを使い、混雑状況をリアルタイムで案内する取り組みも続ける。
北ウイングと南ウイングを順番に改修しているため、営業している側が混雑する状態が続く。崎原氏は南側のオープン後には十分なスペースを確保できるとし、現在想定する会員数であれば「あふれるような混雑状況にはならないと想定している」とした。
カレーパンほおばり「何個でも食べていいんですか?」
記念イベントには、国内線CMキャラクターの俳優・モデル、井桁弘恵さん(29)が登場。沖縄県産「やんばるあぐー豚」を使った「JAL特製焼きカレーパン」を試食した。
井桁さんはカレーパンを手にして「もうここまで香りが来てます」と言い、一口でほおばると、「ちょっと待ってくださいね。一口でいってしまいました」。続けて、「サックサクであったかいです」と食感を伝えた。さらに「これって何個でも食べていいんですか?」「止まらなくなるぐらいおいしいです」とも話した。
井桁さんの旅のマイルールは「心に従う」。ラウンジでの過ごし方について、「自分の心をリセットして、心に余白を作った状態で旅に出る、というのが理想かなって思います」と語った。
(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)