高市首相、化粧など「3、4時間、余分に...」発言が波紋 「女性の地位を貶める答弁」と国会議員が批判

   高市早苗首相が2026年10月14日の衆院予算委員会で、朝食の支度や化粧などに「男性の総理大臣よりは3、4時間、余分に時間を使っているかもしらんな、という気がします」と答弁し、この発言がSNS上で波紋を広げている。

   立憲民主党・蓮舫参院議員は15日にXを更新し、「総理自身がジェンダーギャップの解消に努めてほしいです」と指摘。また、共産党・吉良佳子参院議員も同日、「女性の地位を貶める答弁に怒りしかない」とXで批判した。

  • 高市早苗首相(26年9月17日撮影)
    高市早苗首相(26年9月17日撮影)
  • 衆議院インターネット審議中継より
    衆議院インターネット審議中継より
  • 高市早苗首相(26年9月17日撮影)
  • 衆議院インターネット審議中継より

高市首相「総理秘書官たちも中々慣れてくれてなくて......」

   日本維新の会・藤田文武共同代表は14日の衆院予算委員会で、国会改革を取り上げた。国会審議は重要だとしつつ、「総理がここまで国会に出席して長時間拘束される現状は、国際的に見ても普通ではない」と問題提起した。

   高市首相は国会出席の慣習を含め「コメントを差し控える」と回答。一方で、国会から要請があれば出席し誠実に答弁してきたとし、その方針に変わりはないと強調した。

   その後、「我が国が向かうべき方向性ですとか国家像について、腰を据えて戦略的に考えるという時間を取るというのは中々簡単ではない」と話した。

   また、高市首相が「わたしが男性総理ではなく女性総理であるということに、そこに座っている総理秘書官たちも中々慣れてくれてなくて......」と切り出すと、場内からは笑いが起こった。初めはテレビ入りの前に化粧を直す数分の時間も取られていなかったと明かした。続けて、つぎのように話した。

「朝はですね、入浴をし、また朝食の支度をし、後片付けをし、またお化粧もし、とかいうと、まぁ男性の総理大臣よりは3、4時間、余分に時間を使っているかもしらんな、という気がします」

   高市首相は、首相が様々な仕事に取り組む環境をどう整えていくのかという問題を、与野党や国民とともに考えたいと述べた。

現・元国会議員から疑問や批判が上がる

   蓮舫氏は15日にXを更新し、「男性総理より3〜4時間余分に時間を使っているのが家事、炊事、身支度等との答弁、とても残念に思います」と反応。

   続けて、「世界経済フォーラムによるジェンダー・ギャップ指数は女性総理が誕生したにもかかわらず日本は145ヵ国中117位」だとし、「国会改革の本質に迫る前に、総理自身がジェンダーギャップの解消に努めてほしいです」と指摘した。

   吉良佳子氏も15日、「『女性』を言い訳にし、女性の地位を貶める答弁に怒りしかない」とXで怒りをあらわにした。

   続けて吉良氏は、「男性でも身支度に時間をかける人はいるし、女性でも時間をかけない人もいます。何より『身支度の時間』は、歴代首相より国会出席時間が少ない理由にはなりません。国会で、政策の議論を尽くし説明責任を果たすのが総理の仕事です」と批判した。

   米山隆一前衆院議員は15日にXを更新し、高市首相の発言を報じた記事を受け、「朝起きてから仕事に出るまでに、男性に比べて3~4時間余計に使えているなら(朝6時に起きて男性が7時に出る所、10時~11時に出ればいいなら)、それ普通に考えて相当余裕がありますよね?」と投げかけた。

   堀川朗子前衆院議員も14日、高市首相の発言を報じた記事を引用リポストしたうえで、「なぜ女性の支持率が低下しているのか。期待したのに、逆にジェンダーバイアスをまき散らす女性初の総理大臣。日々を必死に生きてる女性たちは、がっかりする以上に嫌気がさすんです」とXで批判した。

   五十嵐衣里前衆院議員は14日、高市首相の発言についてXで私見を示した。

「国会が緩み切ってるということと、初の女性総理ということで高支持率を維持してると自覚すれば、『女性であることをアピールすること』が支持率を維持するために合理的な判断ということになります。国民は、最大権力者である首相をどう見るべきか、ということ自体が問われていると思います」

   山尾志桜里元衆院議員は15日、「もはや身だしなみも個体差の時代。あえて男女差を理由にしなくていいのでは?」とXに投稿。そのうえで、「そもそも国会質疑の場を和ますアイスブレイクは極力少な目でお願いしたい」と求めた。

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