自身を支援しなかった自治体の「予算カット」発言で簗和生衆議院議員が農水相を辞任した。当初「仕事で返してほしい」とかばってきた高市総理も最後は事実上の更迭に踏み切った。2026年10月16日放送の「モーニングショー」(テレビ朝日系)は農水相の辞任で幕引きとならない高市政権の現状を話題にした。
地元では「議員を辞めた方がいい」という声も
辞任した簗議員の後任に武部新議員が就任したが、恒例の「大臣引き継ぎ式」は簗議員の都合でなくなった。批判はやまず、予算を減らされた栃木県那須烏山市の住民からの「議員を辞めた方がいい」という声を番組で紹介。自民党の鈴木俊一幹事長は「政治家としての説明責任はまだ残っているのではないか」と言い、身内からも厳しい意見が出ている。
今後、どのように展開していくのか。時事通信が10月9~12日に実施した世論調査では、内閣支持率が42.4%と5カ月連続下落して最低値を更新しており、簗氏を続投させるとしていた判断の是非については約8割が問題視しているという。時事通信の世論調査は面談方式のため精度が高いとされている。
テレビ朝日政治部官邸キャップの千々岩森生さんは「支持率の下がり方が大きな下がり方ではなかったので官邸サイドとすればほっとしていると思うが、時事通信の調査をみると5月まではずっと高止まりだったが6月からは逆にずっと下げトレンドで、これについての危機感は持っている」と話す。
玉川徹さんは「これを幕引きにしてはいけない。国民の多くはそれを望んでいない。(簗議員が国交省に予算カットの件で)官僚に圧力をかけたのではないかという疑惑だが、官僚側はメモがないと言っている。メモがないということで済まされないということが今回わかった。これ(政治家と官僚とのすべてのやりとりを記録に残すこと)は法律にしていいのではないか」と話す。千々岩さんも「全部メモに残るとなると政治家の方もうかつに言えなくなる」と同意した。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)