福島県喜多方市で開かれた市内児童向けのポスターコンクールで、入賞作品の一部に生成AIが使われたのではないかとの指摘がSNS上で相次いでいる。市は2026年10月16日、制作した児童の氏名を挙げた誹謗中傷が見られたとして、公式サイト上での入賞作品の掲載を中止したと発表した。生成AIの使用については、今回のコンクールでは明確な制限などを設けていないなどと説明している。市「児童の安全確保とプライバシー保護を最優先に」今回のコンクールは、11月14日に喜多方市で開かれる「第11回全国醤油サミットinきたかた」に合わせて実施。一人ひとりの市民が醤油の食文化への理解を深め、醤油の消費拡大を図ることが目的だとし、市内の児童から作品を募った。審査結果に関する市のページ(10月16日正午時点で削除済み)によれば、応募総数は合計148点。9月30日に審査会を開催し、入賞作品10点を決定した。入賞者一覧と入賞作品のPDFも公開していた。このページによれば、入賞作品は10月27日から市役所で展示し、入賞者の表彰式を「第11回全国醤油サミットinきたかた」当日に行うとしていた。だがSNS上では14日ごろから、入賞作品の一部がその制作過程で生成AIを使ったのではないかとする指摘が相次いだ。子どもの創作を競うコンクールでAIを使った作品が入賞することを疑問視する声や、審査で見抜けなかったのかと問う声も見られた。こうした中、市は16日、「醤油消費拡大推進ポスターコンクールについて」と題する文章を掲載。入賞作品の掲載を中止した理由について、次のように説明した。「ソーシャルメディア上において児童生徒の氏名を掲載した誹謗中傷が見られたことから、児童の安全確保とプライバシー保護を最優先に考え、ホームページへの作品掲載を中止することといたしました」生成AIを使ったかどうかに関わらず「本人が描画した作品」と判断また市は、選考方法についても説明。その審査基準として、(1)食卓における醤油の活用が広くPRできるか(2)描写や色彩感覚が優れているか(3)消費拡大につながる標語が入っているか――の3点だ。そのうえで、今回のコンクールでは「生成AIの使用に関する明確な定義や制限は設けておりません」と説明した。審査については「ポスターデザインにおける生成AIの使用の有無に関わらず、本人が描画した作品であると判断し、入賞作品を選定したところです」としている。指摘を受けている入賞作品に生成AIが使われたかどうかについての言及はない。最後に市は、生成AIの活用や利用方法は多様化しているとし、今後のコンクールの運営について「他のコンクールの事例等も参考にしながら、生成AIの取扱いを含め、応募要件や審査方法等について必要に応じて検討してまいります」とした。J-CASTニュースは16日、市に電話とメールで取材を申し込んだ。回答があり次第、追記する。
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