館内にはレストランがあり、朝食にはビュッフェを楽しめる――。宿泊予約サイト「Agoda(アゴダ)」に、このように紹介されているホテルがある。ところが、ホテルの公式サイトを確認すると、ビュッフェは提供しておらず、レストランもないと掲載している。
Agodaのホテルウェブサイトの紹介文や設備の表記を巡り、公式案内との食い違いが複数の施設で起きており、施設側が誤った表記に注意を呼び掛けているケースもある。
「Agoda以外のサイトでご予約いただくことをおすすめいたします」
京都府亀岡市の旅館「松園荘 保津川亭」では2026年1月、Agodaでの予約者に向け、
「『洋室ダブルルーム(シャワーのみ)』の部屋が、『温泉露天風呂付き洋室』として勝手に写真・部屋名を連携して販売されてしまっていた」
「温泉露天風呂つきではない客室にも関わらず、別の部屋の露天風呂の写真が掲載されていた」
と、誤記載について注意を呼び掛けた。
そして、
「楽しいご旅行、大切なご利用シーンでのご予約は、Agoda以外のサイトでご予約いただくことをおすすめいたします」
と掲載している。
また、実際の宿泊料金に差額が生じるケースも起きている。愛媛県松山市のホテル「瀬戸内リゾートホテル」では2026年2月、スイートルームと表記された部屋の予約で、実際の内容と異なる表示となっている事例があるとし、
「これまでにも複数回同様のトラブルが確認されており、本来とは異なるお部屋タイプの表示や、ご宿泊料金に差異が生じるケースがございました」
と掲載。
「アゴダをご利用の際は、表示内容を十分ご確認のうえ、ご予約いただきますようお願いいたします」
と呼び掛けた。
さらに、大阪市内のあるチェーン系のホテルでは、2026年10月29日時点でAgodaのホテルサイトを確認したところ、実際には存在しないホテル内のプールについて「プールサイドでリラックスしながら泳いだり、水中エクササイズを行ったりすることができます」などと紹介されていた。
Agodaサイトに「一部コンテンツは生成AIによって作成」との記載
中京圏のあるホテルでは、館内に実際にはレストランがないにもかかわらず、レストランで朝食ビュッフェが楽しめるなどと誤記載されている。
このホテルで働くスタッフはJ-CASTニュースの取材に、次のように語る。
「当ホテルにないレストランの情報が記載され、困惑している。正しい情報が伝わらないとお客様の思うイメージと異なることで、お客様とのトラブルになる可能性も出てくる。該当部分の修正依頼をしても、修正された内容がまた異なった内容で掲載されているので、いたちごっこな感じを受けている」
Agodaのサイトによると、文章はホテル側から管理画面に提供した情報をもとに自動生成され、Agoda側が審査するとしている。ホテル側では、文章を直接編集する機能はなく、管理画面で元の情報の項目を更新する仕組みで、変更は約14日以内に反映されるという。登録情報と異なる内容が掲載されている場合は、Agodaへの問い合わせを促している。
なお、この中京圏ホテルでは、管理画面にレストランを登録したという記憶はないという。 Agodaのホテル紹介ページには、
「一部コンテンツは生成AIによって作成されています。情報が正確でない可能性があります」
と書かれているが、全く違った情報を掲載する免罪符にはならないだろう。