「いよいよ国策漫才が復活」いぶかる声も 政府広報オンラインが「夫婦漫才師」キャラ起用の評判

   政府による公式サイト「政府広報オンライン」に、夫婦漫才師のキャラクターを使った特集ページが公開され、話題を集めている。

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  • 政府広報オンラインの特設サイトに「夫婦漫才師」キャラが登場
    政府広報オンラインの特設サイトに「夫婦漫才師」キャラが登場
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「政府広報なんやらやで」「なんやのそれ」と掛け合い

   話題を集めているのは、2026年10月26日に公開された「くにおとたみよの政府広報」と題された特集ページだ。

   「くにおとたみよ」は3Dキャラクターで、青いスーツ姿の「くにお」と赤いワンピースを着たボブヘアの「たみよ」の夫婦だ。サンパチマイクを前に、「政府広報なんやらやで」「なんやのそれ」と関西弁で掛け合う様子が描かれている。報道をきっかけにSNSでも話題を集めた。

   公開されたページは「政府広報担当『くにおとたみよ』と一緒に、食料・エネルギー・物流など日常を支える7つの課題と日本の備えについて学べる特設サイト」だと紹介されており、11月4日時点では「日本の暮らしの7つの問い」とのページが公開されている。

   11月上旬には、「漫才で学ぶスペシャルムービー」や「理解度チェック」「伝えたいメッセージ」といったページが順次公開される予定だ。

「親しみやすい形式で、分かりやすく解説」

   公開中の「日本の暮らしの7つの問い」では、妻の「たみよ」が「『安全保障環境の変化』『防衛力を強化』って言われても、なんかよう分からんし、わたしにはあんまり関係ない気がすんねんな~」とぼやき、夫の「くにお」が「ほな聞くで。今日の晩ごはん、使てる電気、さっき見てたスマホ。これ全部、海の向こうや宇宙とつながって届いてるねん」と返答。「安全保障は、毎日の暮らしを守る話」との解説につなげている。

   なお、吉本興業によるプレスリリース(10月26日)では、「我が国を取り巻く安全保障環境の変化と総合的な国力の重要性」に係る政府広報の実施業務を受託したと発表した。「当社は、安全保障環境の変化やそれに応じた防衛力を含む総合的な国力を強化する必要性について理解の促進を図るため、オリジナルキャラクター『くにお』と『たみよ』を制作し、本日そのキービジュアルを初公開します」と報告。「お茶の間の夫婦漫才という親しみやすい形式で、分かりやすく解説します」とした。

   両キャラクターについては、日常で抱く疑問や不安を代弁する「生活者代表」のキャラクターと説明。くにおは「生活者が抱きがちな直感的な疑問や素朴な不安をあえて口にします」、たみよは「ニュースの小難しい話よりも、まずは家族の暮らしにどう繋がるかという実感を大切にする」キャラクターだとしている。

「国策漫才」がトレンド入り

   SNSでも話題を集め、「戦時中の国策漫才かと思った」「税金で作るようなものなの?」など、賛否両論を呼んだ。Xでは「国策漫才」とのワードがトレンド入りした。「国策漫才」とは、戦時中、国策を国民に浸透させるために作られた漫才を指す。著名人らからも懸念の声が上がった。

   落語家の春風亭柳枝さんは、共同通信のX投稿を引用し「いよいよ国策漫才が復活。国策落語も時間の問題」と反応。こっちのけんとさんの楽曲「はいよろこんで」のMVなどを手がけたアニメーション作家のかねひさ和哉氏は「『夫婦漫才』モチーフのキャラクターを使った安保広報、ちょっとひどすぎる」とつづった上で、「よりによってなぜそんなド直球に国策漫才や漫画奉公会を連想させるような方向に進むのか......」と困惑を示した。

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