今オフのFA市場でその動向が注目されている投手が、広島の森下暢仁だ。2026年11月4日、国内FA権を行使することを表明した。ソフトバンク、巨人、DeNAなど複数球団が獲得に動く可能性がある。過去には長野久義、一岡竜司がカープに移籍森下は広島にドラフト1位で入団すると、新人の20年に10勝3敗、防御率1.91で新人王を受賞。翌21年は東京五輪で侍ジャパンに選出され、決勝・米国戦に先発して決勝戦で5回無失点の快投で金メダル獲得の原動力になった。その後も先発ローテーションで稼働し、2ケタ勝利を計3度マーク。今季は好不調の波が激しく、23試合登板で7勝11敗、防御率3.60と本来の力を発揮できなかった。投手タイトルを獲得できる能力を持っているだけに、環境を変えれば大きく飛躍する可能性を秘めている。スポーツ紙デスクは「マネーゲームになると、広島は資金力がある球団に太刀打ちできない。FAで他球団流出を覚悟する必要があります。ただ、巨人やソフトバンクは選手層が厚いので実績のある大物選手や有望な若手がプロテクト枠から外れて、FAの人的補償で獲得できる可能性があります。森下が移籍した場合は人的補償の獲得選手が気になるところです」と指摘する。広島は過去に丸佳浩が巨人にFA移籍した際、スター選手だった長野久義を人的補償で獲得している。また、大竹寛がFA移籍した時は、巨人から人的補償で一岡竜司が加入。17、18年と2年連続59試合登板でセットアッパーとして稼働し、リーグ3連覇に大きく貢献した。森下は広島に愛着があるが、優勝争いを繰り広げるチームでプレーしたい思いもあるだろう。悩み抜いた末にどのような決断を下すか。(中町顕吾)
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