インコの大群に悩まされる...川崎市、東京・世田谷などでトラブル 可愛いペットが野生化のなぜ

   東京都世田谷区や川崎市をはじめとする都心の住民がインコの大群に悩まされている。集団で飛び回り、大きな鳴き声やフン害のトラブルをまき散らしているのが外来種のワカケホンセイインコ。2026年11月5日放送の「ニュースto」(読売テレビ・日本テレビ系)は、聞きなれない名前のインコに悩まされている都心の実態を特集した。

  • 大きな鳴き声やフン害のトラブルをまき散らしているワカケホンセイインコ
    大きな鳴き声やフン害のトラブルをまき散らしているワカケホンセイインコ
  • このインコは生態系や農業に被害を及ぼす特定外来生物に指定されていない
    このインコは生態系や農業に被害を及ぼす特定外来生物に指定されていない
  • 大きな鳴き声やフン害のトラブルをまき散らしているワカケホンセイインコ
  • このインコは生態系や農業に被害を及ぼす特定外来生物に指定されていない

ペットとして輸入されたものが逃げ出して野生化

   番組はまずワカケホンセイインコの生態を紹介する。インド、パキスタン、スリランカなどに生息し、名前の由来は、首に輪をかけた(ワカケ)模様があること(オスのみ)、全長約40センチ、寿命は飼育下で30年ほどだという。セキセイインコより一回りも二回りも大きく、集団で空中を飛んでいるさまは脅威ですらある。

   ワカケホンセイインコに詳しい東京都市大学特別研究員の西田澄子さんによると、東京近郊に4500羽以上いて、ペットとして輸入されたものが逃げ出し1970年ごろに野生化したという。東京近郊に集中した一因として、タカやハヤブサなどの天敵がいない、公園が多くねぐらになる木やエサが豊富といった要素が挙げられる。西田さんは「大きなねぐらを作ることで知られている種で、集団で寝ていて日の出とともにみんなで騒ぎながら飛んでいく」という。住民にとってはたまらない。

厄介なのは、「特定外来生物」に指定されていない

   さらに厄介なことに、このインコは生態系や農業に被害を及ぼす「特定外来生物」に指定されていないというのだ。西田さんは「現在は鳥獣保護法の対象で許可なく捕まえたり自宅で飼育したりすることは法律で禁じられている」と話す。

   集団で飛んでいるVTRをみた岸谷蘭丸さんは「あの量で来られたらたぶん僕勝てないっすよ、負けますよ、インコに」と恐怖を語る。

   岸谷さんは「そういえば10年前に通学路とか公園にインコがちょこちょこいるなと思った。徐々に増えたのでしょう」と振り返る。かわいいペットが脅威へと変身した。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

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