水難事故から7年...逝去のアバンティーズ・エイジさん「明らかにカリスマで天才だった」 親しかった4人が偲ぶ

   グループYouTuber「アバンティーズ」のそらちぃさんらが2026年10月31日、YouTubeチャンネル「OFF THE RECORD PODCAST」を通じて19年1月に亡くなったメンバーのエイジさんについて思いを語った。

  • 「アバンティーズ」エイジさんを偲ぶトーク(写真はイメージ)
    「アバンティーズ」エイジさんを偲ぶトーク(写真はイメージ)
  • エイジさんをしのぶ特設サイトより
    エイジさんをしのぶ特設サイトより
  • 「アバンティーズ」エイジさんを偲ぶトーク(写真はイメージ)
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「風化させていくのは違うじゃん」

   OFF THE RECORD PODCASTは、「YouTube黎明期を最前線で生き抜いた4人が、セカンドキャリアの現在地から『今の世の中』を語るビデオポッドキャスト」とのコンセプトで配信されている番組。そらちぃさんのほか、「水溜りボンド」のカンタさん、元「カリスマブラザーズ」のジョージさんとジローさんがMCをつとめている。

   アバンティーズの企画や編集などを担当していたエイジさんは19年1月1日、旅行先のサイパン島で水難事故に遭い、22歳で亡くなった。

   同チャンネルは「アバンティーズ・エイジを語る『YouTuberが憧れた天才』『親友そらの7年越しの本音』『今だからこそ思い出そう』」と題した動画を公開。公開前日の10月30日がエイジさんの誕生日だったことから、そらちぃさんは「メモリアルにエイちゃんのことを喋ろう」と切り出した。

   そらちぃさんは「周りも含めて、やっぱり触れづらい時期とかもあったんじゃないのかなっていうのはすごい自分たちでも感じてた」と明かし、「エイちゃんを扱うことによって『数字を取る』とかっていう風に見られたくなかった」と説明。

   「風化させていくのは違うじゃん」「同期だもんね」とするメンバーに、「思い出してもらえるっていうのはエイちゃん自体もなんか嬉しいことなんじゃないのかな」と話した。

   メンバーらは口々にエイジさんの誕生日を祝うと、「めっちゃ変なやつだったもんな。あいつ」「めちゃくちゃ変なやつだった」と言って故人を偲んだ。エイジさんを特別視する人も多かったといい、そらちぃさんは「こんだけのプレイヤーにカリスマ化されてたって本当すごいこと」とした。

「転校した初日に、1番最初に話したやつがエイちゃんだった」

   そらちぃさんがエイジさんと出会ったのは小学1年生のとき。「転校した初日に、1番最初に話したやつがエイちゃんだった」と明かした。

   家族ぐるみの付き合いがあり、絵を描くのが趣味だったそらちぃさんとエイジさんは2人で漫画を描いたこともあるという。

「『漫画書こうよ』みたいな感じになって、Gペンとか買って本気で。俺のおばあちゃんちとかで一緒に漫画書き始めたのが、多分エイちゃんと俺の、モノ作りの一番最初」

   YouTube活動を始めるきっかけは、そらちぃさんらが中学2年生のときに起こった東日本大震災。当時放送されていたACのCMを見て「みんなを元気づける動画、ちょっと撮ってみっかな」とし、アバンティーズの前身にあたるチャンネル「29世紀少年」の動画を撮影したという。

   当時はまだYouTubeが流行していた時代ではなかったが、中学3年生になったエイジさんが当時YouTubeで活動していたワタナベマホトさんの動画を見つけ、「こんなイカれた奴がいるぞ」「お前はどうするんだ」とそらちぃさんに紹介したという。こうした交流から、2人で面白い動画を作ろうと考えるようになったと振り返った。

「こんな自由なことある? っていうのを、俺は学んだ」

   そらちぃさんらは、サッカー部の友達を集めて18人で「アバンティーズ」を始めたといい、「部活帰りに面白い映像撮るみたいなのがスタート」。高校進学後は8人で活動していたといい、「もともとエイちゃんとやっぱクリエイティブなもの作りたいってどんどん欲が出てきて、脚本書いたりとか」と明かした。

   カンタさんらは、エイジさんの作品作りに対する姿勢も振り返った。欅坂46の楽曲「不協和音」のダンスを再現した動画の撮影では、雨天による撮り直しに170万円かかる状況でもエイジさんは撮り直しを選んだという。

「『今日雨だからやめよう』みたいな。でもあいつは、やんなかったんだよね」「やっぱいいものを撮りたいから」「だって撮れなかったら170万とかなくなるのに」

   カリスマブラザーズの2人は当時の自身らについて「数字の尺度再生数で生きてた」と明かし、エイジさんについて「全然違う軸でいいものを作ろうとしてて。『うわ、なんかこれってずるい』というか。資本主義に飲まれてないっていうか......こんな自由なことある? っていうのを、俺は学んだ」と羨望にも似た気持ちを抱いていたとした。

「『お前は天才だった。絶対忘れねえ!』って言うべきだったのかも」

   エイジさんについて「明らかにカリスマで天才だった」とそらちぃさん。「エイジってさ、努力してたの?」との質問には、「見せない。なんか本当にやっぱわかんないやつだった。俺にすら見せない努力があったとは思うよ」とした。

   「30歳になったエイジさんも見たかった」と振り返るメンバーら。事故後、エイジさんについて公に語ることをためらう空気もあったという。

   ジローさんは自身の謹慎中に周囲から声をかけられた経験を振り返り、「なんであん時は......エイジのことは声かけれなかったんだろうね」「ビビっちゃったんだよね、こっちが」と当時の対応を悔やんだ。

   エイジさんについて動画を公開すれば好感度が上がる可能性がある一方、「お前のポジションで何言ってんだよ」という批判が寄せられる懸念もあったとして「どっちが正義なのかわかんなかったんだよね」と振り返った。

   個人的に声をかけることはあったというが、ジョージさんは「本当は表だって言うべきだったのかもしれないよね。『ありがとう、エイジ!』って。『お前は天才だった。絶対忘れねえ!』って言うべきだったのかもしれないし」と後悔をにじませた。

   今回動画を撮影したことについて、カンタさんは「これを通じて、やっぱり『忘れないで欲しい』っていうのが一番だし。あいつがどれだけすごかったかみたいなのを、証明したいと思う」とした。

「全部の入り口、始まりをくれた人」

   30歳を迎えたそらちぃさんらアバンティーズのメンバーは「みんなで1年ぐらい海外住むのもありだよね」と考えていたと明かし、「一緒に実現できなかったことはすごい悔しい」とポツリ。

   そらちぃさんは、もしエイジさんが生きていたら、メンバーみんなで「確実に海外には住んでたんじゃないかな」とした。

   さらに、エイジさんについて「本当に俺は(エイジさんに)ずっと背中を任せれる人生だと思ってたから。亡くなった時に悲しいっていうのもあったし、仕事をしなきゃいけないっていう上で、『なんでお前ここおらへんねん』みたいな怒りみたいなのもあるっちゃあるな」と率直な胸の内を告白。

   「さすがに好きだからこそ......『何してんねん!』みたいなのは(ある)」とこぼしつつ、「エイジさんを一言で表すと」との質問には「始まり。全部の入り口、始まりをくれた人かな」と語った。

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