「クールジャパン」でビジネスを 丸井が「海外向け」サブカルサイト

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   ここ数年「クールジャパン」という言葉がテレビや雑誌でよく使われている。日本のアニメやマンガ、ファッションなど若者文化が、海外で「クール=かっこいい」と評価されている現象のことだ。その動きに注目して丸井が開設したのが、海外に向けて日本のサブカルチャーを発信するサイト「LIVE J」だ。

日英仏の3か国語で「日本のサブカル」を紹介

日本のサブカルチャーを発信する「LIVE J」。英・仏・日の3か国語対応だ
日本のサブカルチャーを発信する「LIVE J」。英・仏・日の3か国語対応だ

   「LIVE J」は、日本のアニメやファッション、音楽など最新のサブカルチャーを海外に向けて紹介するサイトとして、2007年12月にオープンした。ファッションやアートの通販サイトである「MARUIONE.JP」の姉妹サイトという位置づけで、日本カルチャーに興味を持つ外国人に最新情報を提供しながら、ショッピングにつなげていこうという狙いだ。

   サイトでは、英語、フランス語、日本語の3か国語で、日本のサブカルを紹介。故石ノ森章太郎氏の生誕70周年記念イベントの情報や、漫画「ヴァンパイア騎士」のテレビアニメ化のニュースなど、マンガファン向けの情報のほか、ストリートファッション誌のスナップ写真などが掲載されている。また欧米でコアな人気のあるサディやミックススピーカーズインクなど日本のビジュアル系バンドへのインタビューなど、盛りだくさんの内容だ。

   日本のポップカルチャーを学んで育ったというドイツ人マンガ家のネイラ(Nheira)のショートコミックも掲載。明治時代の女流文学者・与謝野晶子の「みだれ髪」に発想を得た独特のストーリーと、日本的な作風のイラストがアップされていて興味深い。

「アンテナショップ」的な位置づけでスタート

アニメやマンガだけでなく、日本の若者のファッションも世界で注目を集めている
アニメやマンガだけでなく、日本の若者のファッションも世界で注目を集めている

   このような日本のサブカルチャーを発信するサイトを立ち上げた意図はどこにあるのか。丸井の広報担当者は次のように語る。

「数年前から、欧米やアジアで日本のサブカルチャーは一種のブーム。将来、外国人によるジャパングッズ需要が増加することを念頭に『アンテナショップ』的な位置づけで設置しました」

   日本の最先端文化を媒介にビジネスチャンスを捉えようという狙いだが、最近の円安基調のなかで外国人観光客が増加していることも背景にあるという。

   サイト制作にあたっては、「外国の方からみて、日本の文化をどう捉えているかという視点を大事にした」と、丸井の担当者は語る。サイト全体には、「外国(とくに西洋)からみた日本」という匂いが漂う。「外国人の日本への興味を一層かきたてて、購買意欲につなげよう」という丸井の意図が伝わってくる。

   今後は、「LIVE J」に対する反応をみながら、「クールジャパン」をテーマにした店舗の展開も検討していくとのことだ。

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