京都の隠れた伝統工芸「金網細工」は美しい
2008.03.07 20:05
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一つひとつ、手間を惜しまず丁寧につくる
銅製の金網細工。中央2つは豆腐すくいで、円型1890円、角形1470円。下の2つの茶こしはステンレスの中網付き。小1890円、大2100円。
創業百三十年余り。戦後は機械編みのステンレス網も利用して、商品数はずいぶん増えたそうだ。日用の道具だから、日々変わる客の要望に耳を澄ませる。水切り笊にステンレス製の中網をつけて、ヒエやアワなど雑穀を洗える新商品〈リビング笊の中網付き〉なども生まれた。定番商品であっても、時代とともに変わっている。
台所や食卓で活躍するものばかりではない。表具用の糊こしや陶芸用の土ふるいなど業務用の道具。大きなものでは神社仏閣の鳥除けの金網まで。しかし鳥井さんは、「日用の小さい道具をつくる方が好きです」という。一つひとつ手仕事の、手間を惜しまず丁寧につくられる金網細工。
「住む。」編集部