2024年 5月 6日 (月)

「多喜二虐殺に匹敵する事件」 蟹工船ブームでマンガも売れる

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

「リバイバルではない。新しい小説として読まれている」

   「格差社会」や「ワーキングプア」というキーワードと結び付けられて売れている『蟹工船』。だが、白樺文学館多喜二ライブラリーがマンガ版を企画したそもそもの狙いは、

「新しいメディアミックスの形で展開することで、『プロレタリア作家』としてではなく、純粋に『作家』としての多喜二に注目してもらいたい」

という点にあったという。

   今回の『蟹工船』ブームを受け、「実はエリート銀行員だった」など、多喜二の知られざる側面にもスポットが当たりつつある。多喜二ライブラリーの佐藤さんも興奮せざるをえない。

「1929年に『蟹工船』が発売されたときも刷ったのは半年で3万5千部程度でした。しかし、今回の『蟹工船』ブームは半年で10万部以上。これは小林多喜二虐殺に匹敵する文学的事件です。
   多喜二が天皇制を批判したときも、今回のように新聞各紙が注目することもありませんでした。これはもはやリバイバルではありません。『蟹工船』は今生まれた、新しい小説として読まれているのです」
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中
カス丸

ジェイキャストのマスコットキャラクター

情報を活かす・問題を解き明かす・読者を動かすの3つの「かす」が由来。企業のPRやニュースの取材・編集を行っている。出張取材依頼、大歓迎!