『ブリング・ヤー・トゥー・ザ・ブリンク ~究極ガール』シンディ・ローパー/2008年5月14日発売EICP-968 2520円SONYMUSICJAPANINTERNATIONAL5月15日の朝、出掛け間際、TVを観ていたら突然シンディ・ローパーが画面に出てきてびっくりした。「情報プレゼンター とくダネ!」(CX系AM8:00~)の「朝ヒット」コーナーに出演していたのだ。ダルシマを弾きながら86年の大ヒット曲「TrueColors」を歌った。ゆっくりしたテンポで86年当時よりも円熟した、深みのある歌声だった。歌も人も育つのだ。シンディ・ローパーというアーティストはよくマドンナと比較された。デビュー(77年から歌手活動はしていた)が83年のほぼ同時期だったせいもあるが、2人とも新しい女性アーティストの時代を象徴するような存在だった。なにか図抜けた存在感を持っていた。マドンナがコケティッシュな女女したヴィジュアルを前面に出して男心をわしづかみにしたのとは違って、シンディは古着風で野暮ったく見えるのだがオリジナリティ溢れるファッションで、女性の支持を集めた。2人の音楽性も、ファッションの対比と良く似た対比ができるものだった。いずれ劣らぬ、80年代のディーバであることは確かなのだが……。シンディ・ローパーという人は、どんなモノにも、どんな音楽にも、どんな生き方にも対応できるフレキシビリティをもっているように思う。それでありながら、どんなモノも、どんな音楽も、どんな人生も彼女のものにしてしまう。不思議な人だと思う。5月15日の彼女も、不思議さを失っていなかった。次は何をするのだろう、きっと何かするに違いないと、観ている人を良い意味で裏切りもし、期待に応えもした。シンディ・ローパーのニュー・アルバムは、何故かダンス・ミュージック。この意外な音も、意外なのだがしっかりとシンディ・ローパーのダンス・ミュージックになっている。稀有な女性アーティスト。イギリスのクラブシーンのフロントライナーBASEMENTJAXX、アックスウェル(マドンナのMIXも手がける)などが参加、全曲大いにノリノリのアルバムに仕上がっている。女優としてもシンディは成功しているが、そのうち、もっと別のシーンに突如前触れもなく現れるような気がする。そういう女性なのだ。【ブリング・ヤー・トゥー・ザ・ブリンク ~究極ガール 収録曲】1.ハイ&マイティー2.イントゥ・ザ・ナイトライフ3.ロッキング・チェアー4.エコー5.ライフ6.セイム・オールド・ストーリー7.レイジング・ストーム8.レイ・ミー・ダウン9.ギヴ・イット・アップ10.セット・ユア・ハート*TOYOTA「マークXジオ」TV-CMソング11.グラブ・ア・ホールド12.レイン・オン・ミー13.ガット・キャンディー*14.キャント・ブリーズ**日本盤ボーナストラック
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