「人間を語る」ジャーナリスト目指せ 「クライマーズ・ハイ」原田監督

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新聞業界に「辛口」エールを送る原田監督
新聞業界に「辛口」エールを送る原田監督

   1985年に発生した日航ジャンボ機事故を題材に、事故を取材する地方紙記者の奮闘と葛藤を描いた映画「クライマーズ・ハイ」の公開を控え、2008年6月28日、試写会と関係者によるトークライブがが東京ミッドタウン(東京都港区)で開かれた。

   トークライブには、原田真人監督(58)や実際に事故を取材した記者らが出席。当時の体験談を語った。客席では、メディア関係者や学生など約80人が、23年前の新聞紙面を参照しながら熱心に聞き入った。

   現場を取材した記者は、事故現場の御巣鷹山にたどりつくまでの苦労を振り返る。

「絶対に谷には降りずに、尾根伝いに(事故現場の)煙が見えるような状態でのアプローチを試みました。取材では通信手段を確保することが非常に大事なので、無線機は手離さないように心がけていました」

   一方、原田監督は

「米国にいた頃は、ロサンゼルス・タイムズを愛読していたが、日本では毎日購読するに価する新聞がない。記事の長さも短いし署名もなく、記事から『人間』が見えない」

と現状の新聞業界を批判。参加者のおよそ半分がジャーナリスムを学ぶ学生だったことから、

「『伝えたい』という信念を持っている人がぶつかり合う、ということが少なくなっている。だが、1985年の事件(報道)には、それがあった。別に事件自体を詳しく知る必要はないが、『人間を語る』というジャーナリストを目指して欲しい」

と、新たな世代にエールを送っていた。

   映画は08年7月5日から全国の映画館で公開される。

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