2024年 4月 30日 (火)

「創エネ」のキーアイテムとは? 節電の夏、エネファームが人気

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   ガスや灯油燃料などで発電して、自宅で電気をつくる「エネファーム」が売れに売れている。

   この夏も電力不足に悩まされそうなことや、国や自治体などの補助金制度が後押していることもある。

化学反応でCO2削減にも貢献する

太陽光発電パネル(左上)と家庭用燃料電池「エネファーム」(右下〉
太陽光発電パネル(左上)と家庭用燃料電池「エネファーム」(右下〉

   「エネファーム」は、天然ガスから水素を取り出し、空気中の酸素と化学反応させて電気を発生させる仕組み。水の電気分解(2H2O→2H2+O2)と逆の原理だ。その家の生活パターンにあわせて自動的に発電(発電能力は700W程度)するので、余分な電気をつくってムダに捨てることもない。

   加えて、発電時に発生する排熱(エネルギー)を利用してお湯をつくり貯湯タンクに貯めておけるので、電気とお湯の両方を有効活用できるメリットもある。

   使う場所でつくり、エネルギーを無駄にしないからこそ、発生する二酸化炭素(CO2)排出量も年間約1.4トンも減らすことができる。

   さらに最大の特徴は、太陽光発電とエネファームによる「ダブル発電」。たとえば、曇りや雨の日には発電量が少なくなる太陽光による発電量を、エネファームによる発電量で補うことができ、電力の安定供給につなげることができる。「ダブル発電」であれば、じつに自宅で使う電気の約80%をまかなえるのだ。

   また、太陽光発電もエネファームも、電気やお湯を「使う」場所で「つくる」という「地産地消」の設備であり、つくった電気を遠方まで送電して消費するよりエネルギー効率がずっとよくなる。

   さらには、エネファームで発電した電気は電力会社に売ることができないが、太陽光発電と組み合わせる「ダブル発電」であれば、家庭の電力使用をエネファーム発電分でほぼまかない、太陽光発電分を余剰電力に回すことで電力会社に電気を売ることができる。経済的な効果も高まることになるわけだ。

   エネファームの価格はけっして安い買い物とはいえないが、国としても節電対策や原子力に変わる発電システムとして「補助金制度」を用意して後押ししている。

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