2024年 4月 20日 (土)

【書評ウォッチ】参院選後の原発課題の行方 政策転換はドイツに学んだら

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アンチ教養主義のカッパブックス

   ほかには、『現在知Vol.1 郊外 その危機と再生』(三浦展、藤村龍至編、NHKブックス別巻)を読売新聞が小さく紹介。「郊外に一戸建て住宅を持つ」をゴールとした団塊世代のライフスタイルが終わった今、老朽団地やニュータウンといった制度疲労が集中する「郊外」の問題を、新雅史さんや上野千鶴子らが座談と論考でさまざまに分析した。「日本の再生は郊外から考えなければ」という思いを込めた一冊だ。

   『深海魚ってどんな魚』(尼岡邦夫、ブックマン社)が朝日新聞に。「子ども向け学習図鑑と思ってはいけない」と、評者の荒俣宏さん。NHKの番組などで関心が高まる深海がどんな姿を見せてくれるか。これも確実に地球の一部だ。

   『カッパブックスの時代』(新海均著、河出書房新社)を扱ったのは日経。1954年に光文社が創刊し、『頭の体操』『姓名判断』などのミリオンセラーを生んだ新書群。岩波新書の向こうを張った「アンチ教養主義」が輝いた。著者は2005年終刊当時の編集部員。カッパの気概が今の出版界に脈々と生き続けることを信じたい。

(ジャーナリスト 高橋俊一)

   J-CASTニュースの書籍サイト「BOOKウォッチ」でも記事を公開中。

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