2024年 4月 29日 (月)

【書評ウォッチ】「大人としてテレビに出会った最後の世代」はいま何歳? 放送開始60年の節目で振り返る「テレビの記憶」

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ネオ・デジタルネイティブ世代の若者たち

   もっと若い世代。動画共有サービスやインターネットの並行利用などをふくめて、大学生とテレビの関係を考えた。さらに、中高生のネオ・デジタルネイティブ世代と呼ばれる若者たちがケータイ、パソコン、音楽プレーヤー、ゲーム機などを使い分ける現状も探った点には新鮮な研究価値がありそうだ。「特に、若者世代のSNSとの使い分けの分析は有用である」と、日経評者の稲増龍夫さん。その点ではテレビ社会学ともいえる労作だ。

   現役テレビマンによる『それでもテレビは死なない』(奥村健太著、技術評論社)、テレビジャーナリストやメディア・ウオッチャーらの『テレビはなぜおかしくなったのか』(金平茂紀ら著、高文館)も、展望や反省を語る。テレビとは何か、影響力はまだあるのか・ないのか。盛られた答えは一つではないが、激しく変化しつつあるとの認識が共通する。

   テレビ離れが言われて久しい。一方で、ドラマ「半沢直樹」のヒットもある。それでも視聴率はかつての紅白歌合戦の半分とか? テレビのゆくえは、まだはっきりしない。

(ジャーナリスト 高橋俊一)

   J-CASTニュースの書籍サイト「BOOKウォッチ」でも記事を公開中。

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