2024年 4月 29日 (月)

ケネディ暗殺50年目に明かされた真相(2/2) フロリダ沖の船上で"証言"したカストロは関与を否定した

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委員会が追跡を断念した謎の女性を直撃

   シノン記者はオズワルドと関係のあったというメキシコ人女性シルビア・ドランを直撃する。調査委員会が直接追うのをやめた美貌の女性である。オズワルドは暗殺事件の約2カ月前、メキシコの首都メキシコシティを旅行している。ここでオズワルドはキューバからケネディ暗殺の指令を受けたのではないか。ドランはキューバの領事部で働いていた。ドランがツイストパーティーでオズワルドとみられる男と会っている目撃証言がCIAの記録に出ていた。2人は市内でデートをしたという報告もあった。委員会報告では、この疑惑は証拠がないとして結論を持ちこされていた。オズワルド23歳、ドランが25歳のときである。

   シノン記者はドランの所在を突き止め、自宅へ押しかける。門のところで1時間の立ち話をした。ドランは全面否定、すべて作り話だと怒った。しかし、シノン記者はこの後、別の関係者から、ドランはオズワルドと会っていた、パーティではキューバの大使館員やスパイも出席しており、キューバの生き残りのために、誰かケネディを暗殺してくれればいいと口に出すものもいたと聞く。しかし、オズワルドがCIAの回し者かもしれないと思い、近づかなかったと言う人もいた。暗殺事件後、メキシコシティではオズワルドに会ったという話はタブーとなった。皆、危険が自らの身に及ぶのを恐れた。シノン記者は、ドランとオズワルドには交流があったことは間違いなく、ドランがキューバのスパイだった疑いが濃い人物との結論を出している。ドランはケネディが暗殺された50年目の11月22日に76歳の誕生日を迎える。

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