2024年 4月 29日 (月)

ケネディ暗殺50年目に明かされた真相(2/2) フロリダ沖の船上で"証言"したカストロは関与を否定した

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オズワルドの単独犯行なら、その動機は何か

   シノン記者のリポートは極力推測を避け、なまの情報を組み立てることで暗殺の真相に迫っている。そのため、読者には、示された多くのファクトから推測の余地が残された。たとえば、オズワルドの単独犯行だとすると、その動機は何か?

   彼はキューバ亡命を望み、メキシコシティのキューバ大使館でビザを取ろうとして断られる。受付窓口にいたのがドランだった。オズワルドは怒って、ケネディを殺してやると捨てゼリフを吐く。ソ連へ亡命して米国に戻ったのは、CIAのスパイだと疑われたといわれた。ビザを拒否されたのは、オズワルドが一方で反カストロ派とも会っていたからとも見られる。

   逮捕されたオズワルドが自宅に残したカバンからメキシコ行きバスのチケットが見つかっている。メキシコに逃げ、キューバを目指すつもりだったか。こんどは「大統領を暗殺した男」としてキューバも受け入れると、勝手に思ったのではないか。

   シノン記者が組み立てたウォーレン委員会の実像の中に、底流に流れていた空気を感じる。事件の真相解明より、なんとか東西冷戦が戦争に向かうのを避けたいという気分である。陰謀説はギリギリのところでブレーキがかかる。50年前の米国の権力層パワーエリートの間で、党派を超えて共有されていた空気だったのだろう。

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