「災害大国・ニッポン」被災地の力になりたい 熊本地震で役立つ災害支援とボランティア

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   「まさか、熊本に地震が起こるとは」。誰でも驚いた。14日(2016年4月)に発生した熊本地震は過去に経験したことがない大地震だった。避難者は一時、10万人を超えた。つい5年前の東日本大震災の記憶が生々しい。地震ばかりか、毎年のように台風や豪雨に襲われる。いつ、どこで、何が起こるか。わが身の備えが必要だが、明日にも誰かを支援する立場になるかも知れない。「災害大国・ニッポン」についてもっと知っておこう。

    J-CASTニュースの書籍サイト「BOOKウォッチhttps://www.j-cast.com/bookwatch/)」でも特集記事を公開中。

被災地に必要なモノって何?

『災害支援手帖』(著・荻上チキ、1296円、木楽舎)
『災害支援手帖』(著・荻上チキ、1296円、木楽舎)

   熊本地震の被災地で連日、支援活動が行われている。初めてのボランティアの人も多いだろう。『災害支援手帖』(著・荻上チキ、1296円、木楽舎)は、阪神・淡路大震災や東日本大震災の体験や事例から災害支援の成功例、失敗例、本当に役立つ方法などについてイラストと図解で分かりやすく紹介した。

   「お金で支援しよう!」「義援金と支援金はどう違う?」「どこに寄付すればいい?」「被災者に必要なモノって何?」「支援物質を届けるにはどうすればいいの?」「困った支援物質の例」――知っていないと困る、具体的な、すぐ必要なヒント集だ。

   出版元の木楽舎は熊本地震の一助になればと『災害支援手帖』をネットで臨時公開している。

「3.11」で日本の政治は変わったのか

『3.11 震災は日本を変えたのか』(著・リチャード・J.・サミュエルズ、3024円、英冶出版)
『3.11 震災は日本を変えたのか』(著・リチャード・J.・サミュエルズ、3024円、英冶出版)

   東日本大震災が日本に与えた影響は何だったのか。米国屈指の知日派が震災後の日本政治の深層に迫ったのが『3.11 震災は日本を変えたのか』(著・リチャード・J.・サミュエルズ、訳・プレシ南日子、廣内かおり、藤井良江、3024円、英冶出版)である。現地調査、インタビュー、文献研究をもとに国家安全保障、エネルギー、地方自治の3つの切り口で解き明かす。

   本書は論じる。「震災は計り知れない悲しみと衝撃と同時に、日本が自らを見つめ直すきっかけをもたらした。改革論者は希望を見出し、日本再生の機会とされた。しかし、何が変わったのか」と。

   元国連難民高等弁務官の緒方貞子氏は「震災は変化への扉を開いた。日本はその先へ進むだろうか」と推薦の言葉を寄せ、外交評論家の岡本行夫氏は「これは3.11後の日本のロードマップだ」といっている。

人間が異常気象を引き起こす

『異常気象で読み解く現代史』(著・田家康、1944円、日本経済新聞出版社)
『異常気象で読み解く現代史』(著・田家康、1944円、日本経済新聞出版社)

   真夏に雹(ひょう)が降り、突然の豪雨が襲う。猛暑記録は更新するばかり。昨今は温暖化のためか、毎年のように「異常気象」に見舞われる。この気候変動はどこまで続くのか。人類史の観点からみれば、人間と自然は様々な影響を与え合っている。

   『異常気象で読み解く現代史』(著・田家康、1944円、日本経済新聞出版社)は、気候変動と人類をテーマにしたシリーズ4作目。前3作は気候に対し人間は受け身で、受難にどう対処したかに主眼がおかれていた。今回は逆に人間の活動が自然環境に影響を与え、異常気象を引き起こすことがあるという視点に立っている。

   目次には「毛沢東が起こした大飢饉――大躍進政策」「『核の冬』という破局的な異常気象――米ソの軍拡競争」「平成のコメ騒動――1993年冷夏」といったタイトルが並び、綿密なデータと豊富な文献資料をもとに興味深く紹介している。著者は農林中央金庫のサラリーマン時代、40代で気象予報士試験に合格した。

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