2024年 4月 29日 (月)

孫正義と山中伸弥、五神真、羽生善治から若者へ 「考え、興奮し、人と分かち合え」

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AIが残り11の脅威を解決する

   山中氏は、五神氏の発言を引き合いに「何でも新しいことだったら、時間はかかっても役に立つ、と信じている」と強調する。だが問題は、「どうやって新しいことをやるか」だ。

   山中氏は「こんなに情報がいっぱいあると、なかなか新しいことが残っていない」と言い、4つの手法を提案した。①本質的には何もないところから生み出す(ひらめき)、②全然違う2つのものを結び付ける、③世の中のために必要だが難しく、誰も手を出さなかったことに挑戦する、④神頼みで食らい付く。

   孫氏は「せっかく優れた知恵があっても、普通の人と同じように、ただ何となく人生を過ごしてしまうと、本当にもったいない。やっぱり強烈に考える、と。既にあるものを繰り返すのは、コンピューターに絶対負ける。過去にないものを創り出す時に、まだチャンスがある。そのためには、考えるということですよね」と語り掛けた。

   そして、話題は「世界の未来について」へ。山中氏が「今の急速な技術の進歩が人類を滅ぼすかもしれない。ここにいる人たちが、どう使うかによって変わると思う」と語り、羽生氏はAI(人工知能)と共存する未来を展望し、1つの視座を提供した。オックスフォード大の研究所が発表した報告書「人類が抱える12のリスク」では、パンデミックや気候変動に交じり、AIもその1つだという。

「私、1つ思ったんです。気候変動はリスクしかない。ただAIには、その技術が物凄く進んだ時、残り11の脅威をもしかしたら全部解決してくれるかもしれないポテンシャルがある」

   孫氏は「すばらしいお話を聞いた。僕も同感です」と絶賛した。

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