2024年 4月 30日 (火)

GABA市場が急拡大――「ストレス緩和」「睡眠改善」に寄与

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   ドリンクやチョコレート、白米、醤油、パン......と、アミノ酸の一種「GABA(ギャバ)」入りの食品が、業界内で盛り上がりを見せている。

   ギャバ市場も拡大の一途をたどっているというが、一体なぜここまで支持されているのか。

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3年で約2.5倍の成長

   「ストレス社会で闘うあなたに」――こんな宣伝文句とともに、2005年に発売されたチョコレート「GABA」(江崎グリコ)。ギャバをチョコレートに配合して「ストレスの低減機能」を打ち出すと、一気にギャバの知名度が向上。以降、ギャバを配合した商品が多数販売される。商品分野は多岐にわたりギャバを配合した醤油や牛丼などが発売されている。

   中部大学の横越英彦教授(応用生物学)が代表を務める「ギャバ・ストレス研究センター」によると、14年に2億6500万円だったギャバの売り上げが、17年には6億4700円と年々増えているという。

   同センターはこの背景を、

「機能性表示食品市場の拡大があり、またギャバの主な訴求ポイントであるストレス対策や睡眠改善といった機能性に対する関心の高まりが後押しになったといえます」

と分析している。

機能性表示食品の拡大と連動

   企業の責任において食品の健康効果をうたえる「機能性表示食品」は、15年の制度開始以降、急激に申請が増えている。

   矢野経済研究所の18年度調査によると、同食品の市場規模は16年が 1364億円、17年は1649億円に達するものと見込む。

   ギャバにおいては、「ストレス緩和」「睡眠改善」などの効果が打ち出されることが多い。

   ギャバ・ストレス研究センターが調査したところ、実験で以下のような結果が出た。

   (1)ストレスが発生しやすい状況(吊り橋横断)でギャバを摂取した被験者は、でんぷんを摂取した被験者に比べてストレスが緩和され、心拍数の上昇も抑えられた(2016年3月14日発表)。

   (2)昼間にギャバを摂取すると、夜の睡眠時に普段よりも寝つきが5.19分早くなった。また脳波測定により、ギャバを摂取していない時と比べて熟睡度が高まったことが分かった(2018年3月19日発表)。

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