2019年 10月 16日 (水)

中田英寿さん「車イスリレー」で激走 五輪経験者「パラスポーツ」に汗流す

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   アスリートによる社会貢献活動プロジェクト「日本財団HEROs」は、健常者アスリートがパラリンピアンと一緒にパラスポーツを体験するイベント「HEROs PARA-SPORTS DAY 2019」を、2019年7月8日に東京・品川区の日本財団パラアリーナで開催した。

   元サッカー日本代表の中田英寿さんや、元なでしこジャパンで2011年のW杯女子優勝メンバーの近賀ゆかりさんらが参加し、慣れない動きに苦戦しながらもパラ競技を楽しんだ。

  • 車いすリレーで快走する中田英寿さん(左)
    車いすリレーで快走する中田英寿さん(左)
  • 座ったままおこなうシッティングバレーボール
    座ったままおこなうシッティングバレーボール
  • 強烈なスパイクを見せる大林素子さん(下中央)
    強烈なスパイクを見せる大林素子さん(下中央)
  • ゴールボールでは身体を張った守備も報われず
    ゴールボールでは身体を張った守備も報われず
  • 目隠しのままボールを投げる近賀ゆかりさん
    目隠しのままボールを投げる近賀ゆかりさん
  • 車いすポートボールではボールめがけて激しくぶつかり合う
    車いすポートボールではボールめがけて激しくぶつかり合う
  • 赤チームの選手は罰ゲームの車いすシャトルランに苦悶の表情
    赤チームの選手は罰ゲームの車いすシャトルランに苦悶の表情
  • 取材に答える近賀さん
    取材に答える近賀さん
  • 取材に答える河合純一さん
    取材に答える河合純一さん
  • 取材に答える中田さん
    取材に答える中田さん

大林素子さん「シッティングバレー」貫録の強烈スパイク

   イベントは「競技を超えたアスリートが、真剣にパラスポーツで競い合う」を目的とし、現役・OB、健常者・パラの垣根を超えたアスリートが赤、白、青、黒の4チームに分かれて対戦した。

   お尻を床につけたままバレーボールをプレーする「シッティングバレーボール」では、基本的にその場から動くことができないため、ボールに触ろうとしても手が届かない、アタックしてもネットに当ててしまうなど苦戦する選手が続出した。それでも元バレーボール女子日本代表の大林素子さんは、味方からボールをトスされると強烈なスパイクを披露し、会場を沸かせた。

   目隠し状態で相手の陣地にボールを投げ入れる「ゴールボール」は、ボールやプレイヤーの動く音を頼りに攻撃・守備をしなければならない。視界を奪われた選手たちはコート上を右往左往。攻撃時には相手の陣地までボールを正確に投げられず、守備時にボールと全く別の方向に身体を向けてしまう姿が見られた。

   車いすでトラックを一周する「車いすリレー」では、中田英寿さん擁する赤チームが、終始スムーズな動きを見せ1着でゴール。ただ赤チームは全競技の総合得点では最下位になり、罰ゲームとして1分間の「車いすシャトルラン」を課されることに。本競技を終えたばかりの選手たちは、苦悶の表情を浮かべながら車いすを走らせていた。

「重要なことはあらゆる競技を経験すること」

   競技後、パラスポーツを体験した選手たちが報道陣の取材に答えた。

   「日本財団HEROs」の新アンバサダーに就任した近賀ゆかりさんは、目隠しでプレーするゴールボールについて、

「視界がない世界でスポーツをするのははじめて。聴覚などの感覚が大事になってくるし、色々なことを研ぎ澄ませなければいけないと感じた」

と振り返った。

   パラリンピック競泳で5枚の金メダルを獲得した河合純一さんは、パラアスリートの視点から、「普段の競技との類似点と相違点を伝えるメッセンジャーになってくれるという点で、オリンピアンやアスリートがパラ競技を体験する意義は大いにある」と語った。

   日本財団HEROsアンバサダーの中田英寿さんは、

「スポーツ経験者であっても体験したことがないスポーツには興味を持たないが、実際に体験をすることで、多くの競技に興味を持てる。パラじゃなきゃいけない、健常者じゃなきゃいけないという時点で垣根を作ってしまっている。重要なのは、あらゆる競技を経験すること」

と訴えた。【特集・目指せ!東京2020】

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