2024年 4月 17日 (水)

ソムリエ資格持つ著名シェフが手がける「酒」の美食 「小松Saketronomy」4度目開催

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   石川県小松市の農産物を使った料理と、酒蔵・農口尚彦研究所の日本酒をペアリングさせた「食」を振る舞う「小松Saketronomy(サケトロノミー)」が2020年11月1~2日、農口尚彦研究所内のテイスティングルーム「杜庵(とうあん)」で開催された。同イベントは19年3月に始まり、4度目となる。

   東京・乃木坂の懐石料理店「山崎」の山崎志朗シェフが、醸造家・農口尚彦氏の技術や精神を継承する農口尚彦研究所の酒や米麹、酒粕を使い、「酒まん」や「甘鯛酒蒸し」などの「限定ペアリングコース」を参加者に振る舞った。

  • 第4回「小松Saketronomy(サケトロノミー)」
    第4回「小松Saketronomy(サケトロノミー)」
  • (左から)山崎志朗シェフ・農口尚彦氏
    (左から)山崎志朗シェフ・農口尚彦氏
  • 甘鯛酒蒸し
    甘鯛酒蒸し
  • 酒まん
    酒まん
  • 「鰤 塩麹漬け 藁炙り」調理の様子
    「鰤 塩麹漬け 藁炙り」調理の様子
  • 第4回「小松Saketronomy(サケトロノミー)」
  • (左から)山崎志朗シェフ・農口尚彦氏
  • 甘鯛酒蒸し
  • 酒まん
  • 「鰤 塩麹漬け 藁炙り」調理の様子

1度単位で温度設計し、日本酒を提供

   ソムリエ資格も持つ山崎シェフは、事前に酒蔵の全商品を入念に分析し、コース料理をつくり上げた。ヴィンテージ違いを含む「9種類の日本酒」に合う10種類の料理を用意し、日本酒の温度を1度単位で緻密に設計して提供。料理に合わせたワインや酒を提案するのとは逆のアプローチだ。一つの酒蔵の酒を使ってコースを組み立てたことについて、山崎シェフはこのようにコメントしている。

「味はそれぞれ違えど、一つの酒蔵のお酒。一貫性のある9品目のお酒に、どうやって地元食材を使ったお料理を合わせるか、試行錯誤を重ねて創り上げる新たな経験が学びにつながった」

   また、農口尚彦研究所の酒に関して山崎シェフは「味の骨格がはっきりしていて、お米の旨味が口の中で爆発するような力強いお酒。なのに味わいは洗練されていてキレもいい」と評価。自らの店舗でも扱っており、「普段東京で提供する場合も、メインに近い終盤で料理に寄り添ってくれる信頼のお酒というイメージ」と語った。

   生産者の一人として、「限定ペアリングコース」を味わった農口氏は、「今年で88歳なのですが、お客様に喜ばれる食中酒をつくろうと一生懸命です。山崎シェフのお料理はどれも素晴らしく美味しいペアリング。これからももっと良いお酒を造り続けます」と意気込んだ。

小松市を「美食のまち」に

   「小松Saketronomy(サケトロノミー)」は、国内外の著名シェフによる「Sake」と「Gastronomy(編注:ガストロノミー/美食)」の融合をコンセプトとしたイベントだ。地元の農産物や食に関わるクリエイターの発信拠点を創造し、小松市を「美食のまち」として世界中の美食家たちに「旅の目的地」にしてもらうことを目標としている。

   次回は今冬に開催予定だ。

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中
カス丸

ジェイキャストのマスコットキャラクター

情報を活かす・問題を解き明かす・読者を動かすの3つの「かす」が由来。企業のPRやニュースの取材・編集を行っている。出張取材依頼、大歓迎!