若い恋人同士は位置情報チェックし合う アプリで相手の居場所すぐ知りたい

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   10~20代の間で、交際相手の「位置情報」を把握し合うカップルが増えていると聞く。スマートフォン(スマホ)アプリを使えば、地図上に自分と相手の居場所が示され、今どこにいるかが一目で分かる。

   日常的に監視し合うことは、互いにストレスにならないか。J-CASTトレンドは、実際に位置情報アプリで交際相手と居場所を把握し合う20代の女性2人を取材した。

  • 恋人と「位置情報」把握し合う
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「知られてまずいこともない」

   恋人間で活用されている代表的な位置情報アプリは「Zenly」だ。アプリ上で友達になったユーザー間で、位置情報を共有できる。今回取材した2人とも、これを使っていた。

   Aさんは、交際相手からアプリの提案があり受け入れた。互いに心配性のため、今相手がどこで何をしているのか分かると安心するという。「居場所を知られてまずいこともない」。

   アプリがきっかけで関係を修復できたことも。ケンカをした際、互いに意地を張って「LINE」で連絡を取らない期間があった。しかし、

「結局気になって、アプリで彼氏がどこにいるのかを見ていました。向こうも心配だったらしく、私が友人の家に遊びに行っていたら『今○○にいるの?』と連絡が来て、そこから仲直りしました」

   アプリがストレスにはならないのか。Aさんは「お互いに合意して使っているので、ストレスはとくにないです。嫌になったらアプリを消せばいいし、今は便利だと感じることの方が多い」と、不満はない様子だった。

「教えていい相手」は自分で判断

   Bさんは、自分から交際相手にアプリを使う提案をした。もともとBさんは親しい友人同士でZenlyを使っていたため、位置情報の共有には抵抗がなかった。「帰宅時間になるとアプリ見て『いま職場から家に帰ってるな』と分かれば、安心。待ち合わせの際も、いちいち『今向かってる』と連絡しなくても居場所を見ればわかるのでラクです」と、こちらもメリットのほうが大きいようだ。

   SheepDog(東京都品川区)が運営するITツール比較サイト「STRATE」は、「【恋人・パートナーがいる方への質問】Zenly等の位置情報共有アプリ利用に関するアンケート」を実施。2021年7月13日に結果を公表した。調査対象者は、全国の15~29歳の男女400人。

   この中で、全体の23.3%が恋人・パートナーと位置情報共有アプリで位置情報を共有していると答えた。年代別に見ると、10代が30%、20代が16.5%で、とりわけ10代は高い結果だった。なお調査は、21年7月5日にインターネット上で実施された。

   Zenlyでは、位置情報を隠せる機能もあり、必要に応じて自分でプライバシーの設定ができる。使い方次第では便利だが、その相手は「居場所を知らせても大丈夫」と言い切れる、信頼できる人を自分で判断するしかない。

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