熊本・南阿蘇に元気注入!丸野石油店 北海道からもファンが来る「愛される理由」

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つらい状況を逆手に

   担当者が丸野石油店に勤務した当初、熊本地震により阿蘇大橋は崩落、国道57号が大きな被害を受けて店の前で通行止めになっていた。初めてその景色を見たときは「絶望した」。

   しかし、絶望するだけにとどまらなかった。19年5月16日に「目の前で警備員さんが車をUターンさせてるから!Uターンじゃなくてガソリン満ターンにしてください。ってやかましわ!!」と、来店を促しつつ渾身の自虐ネタを投じた。すると大反響を呼び、当時500ほどだったフォロワー数が1000弱に倍増。

   さらに、このツイートが歌詞の元になった「丸野石油店オリジナルのラップ曲」とそのPVまで出来上がった。中学の頃からラップが好きで、「ゆくゆくは歌にしたい」と考えていたところ、図らずも地元バンドの助力が得られたおかげだという。

「何でも『大変です、きつい』とツイートすれば、応援してもらえます。でも大体、一過性で終わってしまう。興味を持ち続けてもらうためには、つらい状況を逆手に取ったり、ひとひねり加えたりして『大変だけど、前向きに頑張っています!』と明るく、面白く伝えるのが大事だと思います」

   「情報発信」は自店にとどまらない。アカウントを持たない近隣店の宣伝や、店とは直接関係のない地域情報や復興情報もしばしば投じている。「自分は要領の良い人間ではなく、周りに助けられることが多い。その感謝の気持ちを忘れず、地域に還元したい」という思いが根底にあるという。

各企業公式ツイッターアカウント担当者(通称:中の人)をJ-CASTトレンド記者が突撃取材。「業務」として日々ツイッター運用に取り組む担当者たちの魅力を紹介する。

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